旅先のホテルで一波乱。コロナ下に「東京から来た」カップルの災難
「東京」という単語を出した瞬間に…
「ふらっと入った居酒屋で『東京帰りたくないな』って呟いたら、彼女がビックリした顔をしたんです。どうしたのかな? と思ったら小声で『今、東京って言った瞬間、隣の席の人にすごいニラまれてたよ……』って言うんです」
宿泊予定のホテルでチェックインの際も、一悶着あったといいます。
「名前や住所を書いたら、『東京ですか』って言われて『はい。東京から来ました』と答えたんです。そうしたら、気まずそうに『ここ数日歌舞伎町とか行ってないですか?』としつこく聞かれて……。コロナの感染源で、夜の街が危ない! みたいなニュースが多かったからでしょうかね。実際、歌舞伎町は遠いし行ってないので『もう数か月行ってませんよ』と答えました」
東京から来たとバレないように過ごす
なんとこの一部始終を見ていた隣の受付スタッフが、「失礼なことを言って申し訳ありません!」と謝罪してくれたそうです。
「大分救われましたね。でも、コロナに対する考え方は本当に人それぞれなので正解がない。もしも、僕が逆の立場なら……と考えると笑顔で接客出来るかわかりませんから」
以降は、なるべく口数を減らし「東京からきた観光客」だとわからないよう、気をつけて過ごしたそうです。
「大変なこともありましたが、結果的には行って良かったです。彼女もとても喜んでくれたし、僕自身すごくリフレッシュになりました」と話す吉野さんでしたが、帰宅後にもう一波乱あったそうです。