話し方が100%うまくなる“究極のスキル”。今から実践できる
「どんなビジネス書やハウツー本を読んでも、話が一向にうまくならない……」そんな悩みを抱えているビジネスマンは少なくないでしょう。
そこで、今回は『人は話し方が9割』の著者であり、人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久氏が「話し方が100%うまくなる究極のスキル」について解説します(以下、永松氏の寄稿)。
「相手の立場に立つ」は訓練で身に付く
「相手の気持ちを考えて話をしよう」
よく言われる言葉です。相手の立場を考える話し方ができるかどうかで、あなたの人間性が決まります。とはいっても、なかなか相手の立場に立って話すのは難しいことです。そこで私が密かにやっているある練習法をお伝えしましょう。テレビで謝罪会見が放映されているとき、あるいは誰かが重大なミスを犯して大変なとき、自分にこんな質問をするのです。
「もし自分がこの人の立場だったらどうするだろう? もしこの人が目の前にいたらどんな声をかけるだろう?」
この練習を繰り返すと、自然に物事を自分軸からだけでなく、相手軸から見ることができるようになります。
私たちは普段から、どうしても自分軸で動いてしまいがちです。しかし、この意識を少し抑え気味にして、相手軸で話をするようにすると、あなたのファンはどんどん増えていきます。そうすることで、あなたの視野、話し方の世界はどんどん広がっていきます。
あなたの好意は必ず伝わる
また今後、あなたが誰かと何かを話すときは、「(相手が)幸せでありますように」と祈りながら話すようにしてみてください。
そうすることで、不思議なことですが話の内容は関係なく、あなたの好意は必ず相手に伝わります。そして、愚痴や不平不満などのマイナストークが自然となくなっていきます。
人には誰しも、話す相手の心を感じ取るセンサーのようなものがあります。テクニックだけで人間関係がうまくいくほど、人間というものは簡単ではありません。不思議なことですが、うまいとか下手とかは関係なく、話し手の心というのは必ず相手に伝わります。そして、この違いは「フォーユー」なのか「フォーミー」なのか、で変わってくるのです。