最高月収130万円。“超細密画”がバズった異色の絵描きの副業論
コロナ禍を受けてテレワークや在宅勤務が一般化しつつある中、空いた時間を見つけて副業に取り組むビジネスマンが増えてきている。
ツイッターで1.8万フォロワーを誇るトライバルデザイナー兼細密画家のGAI(@kamibukuro18)さんは、本業であるプログラマーのかたわら、副業として好きな絵を描いて収入を得ている。好きな絵を描いて稼げるようになった理由や副業する際のマインドセットについて聞いた。
イベントでの偶然な「出会い」が転機
父親の影響で絵を描き始めたGAIさん。小さい頃から大学までずっと趣味だったが、ターニングポイントになったのは26、27歳の時と話す。
「この頃はパーティやクラブイベントのDJをしていて、ある時のクルージングパーティで、とある経営者の方と仲良くなりまして(笑)。意気投合して、イベント後も定期的に会う間柄になり、仕事の話にも発展しました。これまでもライブペインティングなどはやっていましたが、本格的に絵の仕事をもらうようになったのはこの時からです」
当時からフットワーク軽く、いろいろなところに顔を出していたからこそ、仕事に繋がるネットワークができたのかもしれない。思えば筆者との出会いも「クラブ」がきっかけだった。
トライバルにこだわるのは「かっこいいから」
GAIさんはトライバルデザイナーという肩書きで絵を描いている。なぜ、トライバルデザインにこだわって絵を描き続けているのだろうか。
「トライバルデザインの発祥はポリネシアやインドネシア諸島と言われています。部族を象徴するための『トライバルタトゥー』という伝統をアレンジして表現したトライバルデザインを偶然フェイスブックで見つけ、それ以来、『トライバルデザインってかっこいいな』と思うようになったんです」
トライバルデザインとの出会いが、GAIさんのクリエイター魂に火をつけ、独学でトライバルの歴史や模様の多様性を学ぶようになっていった。そして独自のトライバルデザインを生み出し、絵描きとしての才能を伸ばしていったのだという。