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ネットで情報発信を続けられる3つのカギ。完成度は30%でOK

学び

 同じビジネススキルの持ち主でも、企画書(文章)の書き方、企画提案時の伝え方の違いで、相手の反応が異なることがあります。伝え方の違いは、上司や取引先の評価にも繋がります。

文章

※イメージです(以下同じ)

 結果と共感を生み出す文章術のコツを、『稼ぐ人の「超速」文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者である中野巧さんに聞きました。

※『稼ぐ人の「超速」文章術』(中野巧・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)より加筆修正

「継続」して情報配信できるには?

 講座や講演などで「文章は得意ですか?」と質問すると8~9割くらいの人が、文章は苦手だと答えます。その理由を突っ込んで聞いていくと、100点の文章を目指す完璧主義が、その苦手意識を作っている大きな理由であることがわかりました。

 100点を目指さないでください。文章に完璧はありません。準備万端になってから書こうとせず、まず先に書いてみる。すると、準備が整い、書きたいことが明確になってきます。「30%の完成度でOK!」と、自分自身に許可を出してあげてください。そして、肩の力を抜きながら、まずは書き終える。すると30%のたたき台を、50%⇒80%と完成度を高めていく作業が、とても楽しいプロセスになります。

 次に継続して配信していくことが大切です。「ザイアンスの法則」をご存知でしょうか? 繰り返し接すると好意度や印象が高まるという、「単純接触効果」のことです。1968年、アメリカの心理学者であるロバート・ザイアンスが論文にまとめ、知られるようになりました。

「継続」して情報配信することができれば、単純接触効果も味方をして、あなたの影響力は大きくなっていきます。しかし、おそらく90%以上の人は、継続して情報配信をすることができません。更新されていないSNSやブログが星の数ほどあることだけでも、その現実が浮き彫りになります。「継続して情報配信するだけでトップ10%に入れるのだから、情報配信を続けよう!」という気合いが続くのは、残念ながらせいぜい2週間。

モチベーションを保つ3つの仕組み

モチベーション

 では、どうすれば続けられるのでしょうか? そのためには、モチベーションを保ち続けるための「仕組み」を創ることが突破口になります。内発的な動機となるモチベーションをキープできれば、「継続」した情報配信ができるようになります。そのための3つのヒントをお伝えします。

1. ストレスなく情報配信ができる環境をつくる
 SNSやブログをアップするときに、ログイン情報を調べたり、アプリを探したり、というひと手間があるだけで、モチベーションが消耗し、継続する難易度が上がります。

 目指すのは、「文章を書けばいいだけの状態」。記事をアップする物理的なつまずきが少しでもあると、小さなストレスが積み重なり、だんだんと書くことから遠ざかってしまいます。SNS の投稿であれば、スマホやPCに、次のような工夫をしてみてください。

■ [スマホ]文章作成アプリをトップの目立つところに置く
■ [PC]文章作成ツールをブックマークに入れ、すぐにアクセスできるようにする

 こういった小さな工夫が、あなたの継続を後押ししてくれます。

稼ぐ人の「超速」文章術

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