うなぎ屋で「松竹梅」の「竹」を選んでしまう心理効果
価格設定が客層すら変える
価格設定が売上げに大きなインパクトを与えることはもちろんですが、
・高価格でも、質の良いお客に絞って集めたい
・低価格でも、一人でも多くのお客を集めたい
といったように、価格設定によって、集まってくる客層すらガラッと変わってきます。そういった観点からも、価格設定自体にあなたの“ビジネス戦略そのもの”が反映されるのです。
たとえば、少しでも多くの顧客を集めて一気に市場シェアを獲得したい場合には、市場価格の半分の価格で提供するといった戦略もあるでしょう。また、複雑な商品構成が一般的な市場の場合には、パッケージ化してシンプルな価格体系にする、といった戦略もあります。
売上が110%アップする「価格戦略」
ここからは、簡単な価格戦略を取り入れるだけで、売上げが110%アップする方法をお伝えしていきます。
「ゴルディロックス効果」。はじめて聞く言葉かもしれませんが、あなたも、絶対に、体験している「価格戦略」です。具体的な事例でお伝えしたほうが分かりやすいので、後輩と一緒にうなぎ屋さんに行ったとしましょう。
お店のメニューには、「梅・竹・松」の3種類があり、お値段もそれぞれ設定されています。
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梅:1,500円
竹:2,000円
松:3,000円
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お財布事情がおさむいときには、間違いなく「梅:1,500円」を選ぶかと思いますが、それでは後輩に格好がつかない。しかし、見栄のために「松:3,000円」はキッツい。そんな状況では、それなりに見栄も張れて、価格的にも高すぎない「竹:2,000円」の存在が、そりゃぁもう、ありがたいわけです。