東京ばな奈、なぜ「東京」なのに「バナナ」?コロナ禍で新たな挑戦も
贈り物におすすめは「チョコとレモン」
ギフトとして贈る際のおすすめを聞いたところ、「定番品はもちろん、最新作のスイーツも喜ばれやすい」という。
「同世代の知人・友人には『東京ばな奈クッキーサンド しかも、チョコはみ出してる』がよくギフトとして選ばれていますね。ラングドシャクッキーでサンドし、ミルキーバナナショコラの味を楽しめる人気商品のひとつです。また、ファミリーに手土産として持っていく際は、定番のスポンジケーキが合いますね。
もちろん、定番の味でも良いですが、最新作を選ぶのもおすすめで、最近だと『東京ばな奈レモン「見ぃつけたっ」』は、LEMONの文字がスポンジケーキにデザインされていて、レモン風味のバナナカスタードの味を楽しめます」
出張販売やコンビニ展開で勝機を見出す
EC販売や新規事業に乗り出すなど、企業ごとに新型コロナ対策を行っているなか、東京ばな奈はどのような展開を考えているのだろうか。「東京旅行の思い出としての軸はずらさず、コロナ禍だからこそ新たな試みを積極的に行いたい」と、大野氏は抱負を述べた。
「元来、ブランディングの理由から首都圏での販売に限定していました。しかし、新型コロナで自由に旅行できない状況があるなかで、東京にずっと居座っているのではなく、全国の消費者に届けたかった。そんな思いから地方での出張販売を定期的に行っています」
「ポップアップストアを開いたり、駅で販売したりと、東京ばな奈のほうから消費者の元へ出向いていくことで、より身近に感じてもらいたいです。また、6月からJR東日本グループの駅のコンビニ『NewDays(ニューデイズ)』にて期間限定で東京ばな奈おやつパックを販売しており、従来のデパートや空港、駅といった場所ではない、コンビニという販売チャネルでも新たな可能性を模索していきたい」
地方での出張販売や期間限定のコンビニスイーツ展開など、コロナ禍でも柔軟に対応し、挑戦し続ける東京ばな奈。今後の展開に注目したい。
<取材・文/古田島大介>