あおり運転の意外な犯人。LINEで発覚「まさかあの車が…」
なにかと話題になることが多い「あおり運転」。狙った車を執拗に追いかけたり、急ブレーキや幅寄せで走行妨害をしたりなど、大きな事故につながる危険な運転です。
そんなあおり運転の被害にあってしまった男性が、LINEで犯人を知ってしまう衝撃のエピソードをご紹介します。
仲良しメンバーのグループLINE
玩具などを扱う会社で営業の仕事をする牧原達彦さん(仮名・25歳)には、学生時代から仲良くしているメンバーがいました。就職した現在でも、そのメンバーでグループLINEを使って仕事の悩みを相談し合ったり、恋愛話をしたりと、牧原さんにとって心の支えでもありました。
「グループ自体は10人ですが、よく話したり会ったりするのはそのうち5人くらいです。なかでもKくんは昔から一番仲がよくて、グループ内でもいろいろな企画とか提案をしてくれるので、みんなからも信頼されていました」
たまに予定の合ったメンバーで飲み会を開くなどもしていましたが、とくに仲がいいKさんとは、2人で飲みに行ったり趣味の映画を一緒に観に行ったりと、学生時代から変わらない付き合いをしていたそうです。
防げなかったあおり運転の危機
牧原さんは自他ともに認める真面目な性格。普段、営業で車の運転をする際も、制限速度を守り、事故を起こさないよう細心の注意を払っていました。ある日、営業で社用車を運転をしていた際も、いつものように安全運転を心がけていました。しかし、その日はある出来事が起きてしまうのです。
片側2車線の道に入ってから、追い越し車線が空いているにも関わらず、派手な赤色のワンボックスカーが牧原さんの後ろにぴったりとついてきていました。しばらくその状態で走行していると、後方からパッシングやクラクションで威嚇され、挙句の果てに車の前に回り込み、急停車したのです。
「とにかく怖くて、急停車された後すぐに車線を変更して逃げました。その後、すぐに車の多い国道に入ったので、大丈夫でしたが……まさかあおり運転の標的になるなんて思いもしていなかったので、びっくりしました。必死だったのでナンバーをちらっと見るのが精一杯で、相手の顔は確認できなかったです」