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「自粛で家事に目覚めた」同棲中の28歳が見つけたコロナ禍の光明

暮らし

収納を増やしたら別人のように

棚

スッキリと片付いた大村さんの部屋。収納スペースが確保されて以降は、整理整頓が捗るようになったそうだ

 大村さんが掃除にハマる中、一緒に住む彼女は片付けが苦手なようで……。

「家の中では、お互いの片付けエリアを分けていました。たとえば、主に彼女が使う冷蔵庫やキッチン周りは、彼女の担当に。しかし、いつまで経っても片付けが進まない光景にイラ立ち、それがケンカの原因になることもありました。

 そこでエリアを分けるルールをやめて、どうすれば整頓できるか考えてみることにしました。すると、どれも必要な物ばかりで、収納スペースが足りていないことが分かったのです。そこで、新しく収納できる棚とキッチンワゴンを買うことになりました」

 数日後、家に届いた棚やキッチンワゴンが届くと、これまで整理整頓が得意でなかった彼女は別人のようになります。

「棚とキッチンワゴンを活用してテキパキと物を収納していく姿に驚きました。雑然と物が置かれていた空間がスッキリして快適になりました。家で過ごす時間があったから、責任を相手に押し付けるのではなく、一緒に話し合うことで解決に繋げられたと思います。部屋もキレイになり彼女の長所も理解できて、ケンカの火種もなくなりました」

 それからは、片付けのこと以外でも彼女と言い争いになることはなくなったそうです。

両親への挨拶もリモートになるかも

「もしこれまで通りに仕事を続けていたら、彼女とじっくり話をする時間もなかったですね。そう考えると感慨深いです。今後はさらに家の中をよりよい生活空間に整えていければいいなと思っています」

 コロナで気が滅入る日々が続きますが、工夫次第で快適な暮らしになるということを実感した大村さんは、未来に向けてすでに動き出しています。

「一緒に過ごす彼女と生活する中で、より彼女の長所に気付くことができ、良きパートナーだという思いがより一層強くなりました。彼女とは近いうちに結婚へ向けて、準備を進めています。この時期なので、両親への挨拶もリモートになるかもしれないのが懸念ではありますが(笑)」

 コロナの影響で先が見えず暗い気持ちになることも多いですが、考え方次第で家での暮らしを明るい方向に変えていくことができそうです。

特集 20代のおうち時間改革

<TEXT/永代明介 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

1992年生。港区のIT企業でエンジニアをしながら、複業でライターをしてます。趣味は読書とラジオ。お笑い全般が大好き。編集・ライター養成講座40期生

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