iPhone8を「格安SIMスマホ」レベルの値段で使う裏技
間もなく始まる新生活。自立に向けて、家賃や携帯代を自分で払おうという方もいると思いますが、出費は少しでも少なくしたいもの。
節約のために格安SIMの購入を考えている人は、契約前によく調べたほうがよさそうです。今回は、年に50台前後の携帯を購入し、3キャリア含め合計10社以上と回線契約している筆者が購入時の注意点をまとめます。
安いからと言って値段だけを見て契約すると、後悔するかもしれませんよ!
格安SIMの基本、故障は自己責任
格安SIMは基本的にSIMカードだけを購入し、自分で用意した端末にSIMカードを挿して使うというのが主流です。
そのため白ロム販売店などで端末を購入しなければいけませんが、これらは正規店で購入したものではないため、仮に新品であってもメーカーの保証は受けられず、故障時は全額実費での修理となります。
楽天モバイルやイオンモバイル、mineoなどの一部会社はSIMカードとセットで端末を販売しており、補償に入ることが可能ですが、販売されているのは海外製のSIMフリースマホが中心。
そのため赤外線やおサイフケータイといった機能がついていないことも多く、満足のいく選択肢が与えられていないのが現状。また大手3キャリアで販売している機種よりも性能が劣ることも多いです。
例えば、iijmioや楽天モバイルでおサイフケータイ対応機種として売られている「Arrows m04」の価格は3万円ちょっとですが、機種の性能を数値化する「Antutuベンチマーク」の点数は、約2万7000点です。
2013年発売の「iPhone5S」の点数は約6万点であることを考えると、少し物足りません。この性能では3D対応のゲームなどはほとんど動かないと割り切って使うしかないでしょう。
LINEモバイルの“オプション”が便利
「携帯代は安くしたいけど、自前で購入した端末を安心に使いたい!」という欲張りな人には「LINEモバイル」がオススメ。
契約時に加入できる“端末補償オプション”というオプションに加入すれば、LINEモバイルで購入した機種でなくても補償がされ、5万円までの修理代金は完全無料です。かなり太っ腹なオプションにもかかわらず、月額は540円と非常に良心的です。
また、LINEモバイルはLINEの年齢認証にも対応しているため、自分のIDで友だち追加してもらうことも可能。マッチングアプリデビューを考える人はLINEモバイルがベストかも!?
通信速度が遅い格安SIM。例外は?
最近ではYouTubeだけでなく、LINEやTwitterなどでも動画コンテンツを目にする機会も増えました。
しかし、格安SIMの通信速度は残念ながら大手キャリアと比べ大きく劣る会社も目立ちます。特にお昼や夕方といったアクセスが集中する時間は、動画はおろか画像を1枚開くのに1分以上かかることも……。
実際に使った上で通信速度が特に遅かったのは「DTIモバイル」と「楽天モバイル」の2社。
この2社は夕方のピーク時には、大手キャリアの速度制限時と同等の速度しか出ないこともあり、動画視聴はおろか画像すら開けないことも多くありました。もっともヒドいときは、LINEのテキストメッセージを送るのに5秒前後かかることも…。
いくら速度が安くても、使い物にならない回線スピードでは安物買いの銭失いになりかねません。
逆に、LINEモバイル、iijmio、mineo、DMM Mobileはピークタイムでも比較的安定しており、読み込みが若干モタつくことはあるものの、使っていてストレスを感じるほどではありませんでした。
しかしメディアや口コミによって「この会社は速い!」ということが広まると、そこにユーザーが集まって速度低下を招くのもまた事実なので、ビジネス利用などの場合は、機会損失を避けるためにも大手キャリアの回線を持っておくべきでしょう。