テレワーク中に監視LINE「サボってないか?」しつこい上司に部下が行った反撃は?
同僚と結託して上司に「倍返し」!
Hさんからの監視がさらに強くなることで、梅村さんのストレスはマックスに。だれかにこの苦しみを共有したくなって、同僚のDさんに相談しました。するとDさんも同じようにHさんから監視され、ストレスを溜め込んでいたことがわかったのです。
「怒られるのを覚悟でDくんと結託し、Hさんに反撃することにしました。Hさんからくる監視のLINEに対して、『Hさんは仕事していますか?』と質問形式で返し、返信がないときは追加でLINEを送るようにしてみたんです」
しつこくLINEをすることでこちらの気持ちを汲んでもらうのが目的だったので、言葉を選びながらも2人は監視するようなLINEを送り続けたといいます。するとその効果は、3日程度で現れることとなりました。
就業中に部下へのLINEは禁止!
3日後、怒ったHさんが社内メールにて梅村さんとDさんの行いを並べ、全社員に向けて「上司への態度を考えるように」という通達が送られてきました。さすがに焦った梅村さんでしたが、すぐ、さらに上の上司であるGさんからメールが送られてきます。
「GさんはHさんの一方的な文章を不審に思ったらしく、事実を確認したいと僕にメールをくれました。そこで今までの経緯をすべて伝え、自分たちの行動について謝罪しました。これに関しては、自分たちで行動する前に相談してほしかったと怒られましたが、まぁもっともですよね」
事実を知ったGさんは、Hさんに直接注意をした後、改めて全社員へ「就業中部下へのLINE禁止」「必要以上の監視的な連絡は禁止」などを通達してくれました。それ以降ストレスのなくなった梅村さんの仕事効率はアップし、出社時よりも多くの仕事をこなせるようになったそう。
「Gさんに言われたように、他の上司へ相談すればよかった話だったんですがストレスで僕もDくんも正常な判断ができなくなっていたのかも……。テレワーク解除になって出社が必要になったら、Hさんにも直接謝りたいと思っています」
<TEXT/つる>