在宅ワーカーの味方「格安モバイルルーター」安さの仕組みを代表に聞く
「モバイルWiFiのLCCを目指す」
固定回線型のルーターは、開通工事が必要なため、わずらしく思う人もいるかもしれない。また、プライバシーの観点から自宅に入られるのを不快に思うこともあるだろう。対してモバイル型のルーターは、自宅に届けばすぐに使えるのがメリットだ。
今後の事業展開について板垣社長は「モバイルWiFiのLCCを目指す」と抱負を語った。
「航空業界はANAやJALとった大手航空会社と、LCCを運行する会社に住み分けがされています。前者はサービスの高品質や安全性が高さ、後者は低価格でシンプルといったポジショニングができています。モバイルWiFi市場も同様で、大手通信キャリア3社のような超高速・大容量を求めるユーザーと、安さを重視しながらも自分にあった品質を求めるモバイルWiFiのユーザーとに分かれる。
今後は『夜中だけ、朝だけ、ちょっとだけ使いたい』といったユーザーのニーズに沿ったプランを提供していきたいと考えています。また、昨今の新型コロナ対策やICT教育の文脈から、オンライン授業の引き合いが高まっています。自治体や教育機関と連携し、オンラインの環境整備に貢献できるように尽力していきたいですね」
<取材・文・撮影/古田島大介>