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在宅ワーカーの味方「格安モバイルルーター」安さの仕組みを代表に聞く

ビジネス

念願の自社サービス「モバイルWiFi」スタート

 そして、これまで培った営業ノウハウをもとに、全国のパートナー企業を増やしていき、インターネット回線の販売代理業のほか、代理店コンサルタント事業も手がけるまでに成長した。

 2020年3月に同社初の自社サービスである「ZEUS WiFi」をスタートした背景について、「インターネットが当たり前になった時代、どのようなサービスがあればいいのか、情報通信産業のさらなる発展に貢献できるかを考え、モバイルWiFiに行き着いた」と説明する。

「インターネット回線の販売店やコンサルティングを軸に10年やってきたことで、販売チャネルが広がり、自社サービスを出すフェーズに来たのでZEUS WiFiをリリースしました。データ容量を気にせずに動画や音楽を楽しんだり、Web会議やネット検索、チャットなど仕事で使ったりもできる、低価格のモバイルWiFiはニーズがあると思ったのです。

 すでにモバイルルーターを提供する企業は40社ほどと競争の激しいレッドオーシャン市場なのは理解していたので、これまでの経験を踏まえ、成果を上げるためにどう立ち回れば良いか試行錯誤しながら、シェア拡大していきたいです」

ライフスタイルごとに異なるニーズ

ZEUS

ZEUS WiFiを提供する株式会社Human Investmentの板垣 瑞樹社長

 リモートワークやテレワーク需要が増える中、モバイルWiFiの市場動向について話を伺うと「ライフスタイルごとに細分化されたニーズに沿ったものが選ばれている」という。

「固定回線型のルーターは、大容量の通信を求める方に適しています。オンラインゲームや4K動画、高速ダウンロードなど、値段が高くても高品質を求めるヘビーユーザー向けのものだと考えています。

 一方で、モバイル型のルーターは、外出先でパソコンを使って仕事する人にとって、手軽に持ち運べるルーターなので重宝します。また、一般的なライフスタイルの中で、不便なくインターネットを使いたい方向けなので、価格を抑えてインターネット環境を整えるには優れていると思います」

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