靴下がダサいとスーツは台無し。スタイリストが教える「正しい足元」
ロゴも入っていない無地が良い
続いて「色や素材は具体的にどんなものを選べば良いか」と聞いたら、「無地を選ぶこと」と稲田さんは答えます。
「色は黒、ネイビー、チャコールグレーあたりがいいでしょう。織りはお好みで問題ないですが、無難なのは凸凹のない平織りで、リブだと脚がまっすぐ見える効果があるようです。できるだけシンプルがいいので、ロゴ入りも避けましょう。また、コットンなど天然素材を選ぶと、パンツの裾にまとわりつきづらくて快適です」
要するに「ダークカラー」の「無地」の「ホーズ」が良いということ。そして稲田さんは「パンツの裾ひとつを取っても印象は変わる」と話します。
裾あげは「シングル」と「ダブル」どちら?
「スーツを買う際に、たいてい店員から『裾はシングルとダブルどちらにしますか?』と聞かれるでしょう。裾あげに関しては、さまざま意見や説がありますが、日本人の体型だとダブルのほうがバランスが取りやすいと思います」
裾に折り返しがないシングルと、折り返しがあるダブル。シングルは足元がすっきりとしてややフォーマルですが、ダブルはカジュアルな印象やスポーティーな印象になります。今まで、「どっちでもいいです」と適当に流してしまっていた人も多そうですが……。
「丈も重要です。短すぎたりブカブカすぎたりする人を見かけますが、革靴の履き口とシューレースの結び目が軽く隠れるくらいがちょうどいいです。この丈は、裾が靴に当たって少したわみができるので、ハーフクッションと呼ばれています。テーラードやセレクトショップの店員は知識も十分なので、スーツを新調するときは相談しながら決めると安心ですよ」