靴下がダサいとスーツは台無し。スタイリストが教える「正しい足元」
スーツは頑張ってセミオーダーしてみたけど、仕事用の靴下は5足セットをなんとなく買ってる……なんて方はちょっと残念。スーツのときにも靴下が実は大切なのです。その理由とスーツに合わせる靴下の選び方を、ファッション雑誌などで活躍するスタイリストの稲田一生さんに教えてもらいました。
裾から肌がのぞくのはNG
仕事の着こなしではスーツに一番気を遣うと思いますが、まずどうして靴下も大切なのかを聞いてみました。
「ファッション業界関係者には、スーツの着こなしを見定める時はまず足元を見るという人が実は多いんです。それは、足元まで気を遣えているか、をチェックしているということ。その意味でも靴下は、靴やパンツの裾と並んできちんと選んだほうが良いです」
足元は見られていないと思っていましたが、その認識は改めたほうが良さそうです。では、どんな靴下を履けば良いかというと……。
靴下は長めの「ホーズ」がオススメ
「まず大前提として、パンツの裾から脚の素肌が見えないものを選びましょう。パンツの裾って案外上がりやすいんです。立っているときは見えていなくても、丈の短い靴下では座った時や足を組んだ時に素肌が見えてしまうことがあります。なので、『ホーズ』という長い靴下を履きましょう」
日本ではあまり一般化していませんが、スーツにホーズを合わせるのは、海外では「スーツの中にワイシャツを着るレベルのルール」だとか。
「ちなみに、英語だとソックスはくるぶし丈の靴下のことで、ホーズは長い丈のものを指します。どちらも日本語では靴下と言えますが、硬式野球と軟式野球くらいに違うアイテムなんです」