ドミノピザ、コロナ特需か5200人を大量採用。業績と働きやすさを分析する
親会社とも良好な関係の様子
また、ドミノピザ・ジャパン社は親会社のドミノピザ・エンタープライズ社とも良好な関係である様子。
2016年に親会社がオーストラリアで試運転を始めた世界初の商業用自動運転デリバリーロボット「DRU(ドリュー)」についてのリリースを、日本での展開が未定であるにもかかわらず、日本語で出しています。
ドミノピザ・エンタープライズ社も攻めの施策で知られる会社であるため、親会社と関係性が良好なドミノピザ・ジャパン社も必然的に親会社と体質が似て、攻めの施策が増えてくるのでしょう。
これらの情報を組み合わせた結論としては「効率的に資産を活用して好調な事業成績をたたき出し、財政上の懸念点も特にない」と判断できそうです。
口コミサイトからみえる現場の声
さて、働く側としてはどうでしょうか。口コミサイトを確認していきましょう。各種口コミサイトは転職支援事業をビジネスにしており、各企業がクライアントにもなっている関係上、著しい悪評は公開されないようになっています。その制約を踏まえて、現場の声を確認していきます。
ドミノピザ・ジャパンの場合、現場業務の比重が高いため、社員とアルバイト両方について確認します。まず、社員の口コミについて整理します。
良い点:
・ほかのピザチェーン店と比べて業績がよい
・ボーナスが年3回(4か月に1回)ある
・アルバイトの社員登用に積極的
・研修プログラムが充実している
気になる点:
・閑散期や急なアルバイトの休みの時は社員自身が働く必要がある
・残業時間が長め
・数値管理が苦手だと昇進しにくい
基本的には勤務時間が長くなりやすい飲食業界の傾向通りですが、特徴的なのが「人件費などのコストを規定範囲内におさめること」が店長に強く求められていることです。数値の状況を見て、適切に判断できないと働きにくい環境であることが推察されます。
しかし、この手のコストのやりくりは業績がよい企業では多かれ少なかれ求められることなので、他業種転職時にも活きる考え方です。身に着ける価値は十二分にあります。
アルバイトの社員登用も積極的であるので、「労働時間が多い」というデメリットを乗り越えて学びきる気概があれば、得るものはありそうです。