若者のシェアハウス離れも。コロナ禍の影響を不動産会社に聞く
引越しの依頼は例年の20~30%
その結果、当然ながら会社としての売上が前年に比べ、減少しています。そもそも引っ越し相談の数自体が減っているとも。
「お引越しの依頼も減っていて、感覚としては例年の20~30%に減っているのではないでしょうか。通常、4月は繁忙期を避けたカップルのお客様、配属先の決まった新入社員のお客様から依頼がありますが、今年はそういった依頼も来ておりません。
緊急のお引越し以外は今の時期を避けているという印象です。ただ、こちらとしても一人一人お客様の時間を長く取るようにしたり、売上としてはマイナスですが、時期を遅らせる提案をして“お客様ファースト”を意識するようにしています」
新型コロナウイルスでポジティブな影響も
しかし、新型コロナの影響はポジティブなものもあるようです。吉澤さんは「コロナをきっかけに、お客様に久しぶりのコミュニケーションを取れた」と言います。
「ご案内できる物件が減った一方で、申し込みが入るスピードが遅くなり、普段は空いていないような物件が空いていることもあります。また、普段忙しくて引越しを考えていないお客様(夫婦やカップルで話し合いの時間が持てるため)が具体的にアクションをしてくれています。
また弊社は紹介制であるがゆえにお客様との信頼関係が出来上がっているため、オンラインヒアリング、契約や動画内見などの感染対策に応じてくれたお客様が多かったのは嬉しかったです。業者間の距離感が縮まって、管理会社も優しくなった気がします」