英語1文字で「一時解雇」を説明できる?
新型コロナウイルスの影響で企業の業績が悪化し、もしくはオフィスの閉鎖などによって人員削減のニュースが良く聞こえてきます。
Restructuringが「リストラ」とカタカナ語として使われ、本来持つ「組織の再構築」の意味ではなく、「首切り」の婉曲表現として使われて随分と時間が経ちます。
【第74回】Furloughとは
また、「解雇」という意味でFireが動詞で使われることは、すでにご存知かもしれません。トランプ大統領がかつてTV番組でYou’re fired!(お前はクビだ!)とよく口にしてもいました。
Fireは解雇ですから、Unemployment(失業)につながります。状況が改善しても仕事に戻れるわけではありません。Layoffも「レイオフ」と日本語でも使われますね。「一時解雇」と訳されることも多いですが、現実は「解雇」とほぼ同じだったりします。
最近よく耳にするのはFurloughという単語。これはあまり馴染みがないかもしれません。日本語では「一時解雇」「自宅待機」などと訳されます。
今回のコロナウイルスでもFurloughになった人は多いですし、政府機能が閉鎖した(government shutdown)アメリカの公務員などがFurloughされたこともあります。Furloughになった場合、アメリカでは基本的に給料は出ません。
Layoffとは何が違うのか?
一定期間なので、状況が変われば仕事には戻れますし、給料も支払われるようになりますが、Furloughの期間中の給料はゼロ。ただ、職場復帰は担保され、福利厚生も提供されますから、職場復帰が担保されず、福利厚生もないLayoffとは大きな違いです。しかしイギリスなどではFurloughといっても給料が半額支払われたりということもあるようです。
Furloughなどにならず、仕事がある人々であってもWork from homeと言って自宅で仕事をしている人は多いです。
通常は「差し押さえ」「隠遁」の意味を持つSequester(隔離)という単語を使って、家から仕事をしている様子を表現することもあります。Most of my work friends have been sequestered.と言えば、「職場の友達の大半は自宅で仕事をしている」の意味です。