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「ロックダウン」の元々の意味は?銃撃事件でもよく聞く

コラム

ロックダウン(Lockdown)の意味は?

マンハッタン

 ロックダウンと日本語で言われることも多いですが、そもそもLockdownは銃の乱射事件や竜巻などの自然災害の時に使われる単語です。

 ただ、今回の新型コロナウイルスではStay-at-home orderと同じ意味で英語でも使われています。州や国によってはStay-at-home orderと呼ばずにLockdownと呼んでいることもあります。ここ数か月でニュアンスが変わった表現と言っていいでしょう。

 外出禁止令であっても、例えばスーパーマーケットや薬局、銀行などに行くことは認められます。もちろん、その頻度を減らし、必要なものを素早く買うことが求められます。

 そのためには、こういった業種の人は仕事に行く必要があります。これらの業種をEssential businessと呼んでいます。「必要不可欠」の意味。水や電気、ガスもそうです。

濃厚接触(Close contact)の距離は?

会話

「濃厚接触」はClose contact。日本語の「濃厚」と英語のCloseで少しニュアンスにずれがあるようにも感じますが。Social distancingは「社会的距離」や「社会距離戦略」と訳されますね。例えばアメリカだと他人から約2メートル以内に近づかないようにすることです。

 スーパーのレジなどにも、床にテープが貼ってあって、立つ場所が指定されています。Social distancingはここ数か月で初めて耳にした、という人も多いかもしれませんが、感染症や場合によっては貿易などの領域では昔から使われている用語です。

 外出禁止令下にあると、政府から必要不可欠な業種と指定を受けた仕事をしている人以外は、会社に行くことはできません。

 そうするとビデオ会議やメールでのやりとりが増えます。これまではSee you.とか、Have a good weekend.などと会話やメールを終わらせていましたが、最近ではStay safe.やStay healthy.が結びの言葉として使われるようになりました。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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