新型コロナで中国撤退も…ワタミが“赤字ブラック企業”から復活していた!
新たなフェーズに進むワタミ
安定した利益をもたらす宅配事業、改善傾向にある国内外食事業の他に、近年、ワタミが力を入れているのは“SDGs(持続可能な開発目標)日本一”の取り組みです。
ワタミは2021年3月に陸前高田市に約23ha(東京ドーム5個分)の農業テーマパークをオープンすることを発表しています。ワタミはこのテーマパークを「再生可能エネルギーを活用した循環型6次産業モデル(農作物の生産に始まり、加工品を作り、販売までを手掛ける)を具現化する施設」と位置づけており、東日本大震災で大きな影響を受けた陸前高田市の地方創生に貢献していくと発表しています。
ここでは、農場、牧場、養鶏、工房、ショップ、レストラン、エネルギー(発電)施設、宿泊施設などを展開し、体験を提供するとともに、循環型モデルを目指しているそうです。
今後、ワタミには過去のイメージを払拭し、東日本大震災で大きな影響を受けた陸前高田市や新たな循環モデルの実現により、新たな外食・食品業界を創造し、リードする推進役となっていくことが期待されます。
※記事に関連するいかなる損失(株式売買などにより生じる損失を含む)について筆者は一切責任を負いません。
<TEXT/小森ほうめい>