スシロー、回転寿司業界で独走。新型コロナでも「回転レーン継続」
新業態「杉玉」で見事にリカバー
杉玉業態については、2019年度の決算説明資料でも1ページを割いて説明されており、今後は出店ペースを加速させることが明言されています。
つまり、ツマミグイ・七海の幸での一度の失敗を活かし、杉玉業態で目的を果たしつつあるのです。杉玉業態については、「明るくておしゃれな店舗で、寿司や魚介料理をお酒と共に手軽に低価格で楽しめる」点が顧客の心をつかんでいると考えられます。
また、スシロー業態で言及したShareteaについてですが、2020年2月下旬にスシロークリエイティブダイニングとの合弁会社を設立しています。
また、スシロークリエイティブダイニングの人材募集に「同社が手掛ける業態(杉玉、Sharetea等)」の記載がみられ、Shareteaの日本展開の準備も進められているようです。こちらの今後の動向にも注目が集まります。
現場の声:上司対応を正しくできるかが鍵
さて、利用者としては魅力的な点が多いスシローですが、働く側としてはどうでしょうか。口コミサイトを確認していきましょう。
各種口コミサイトは転職支援事業をビジネスにしており、各企業がクライアントにもなっている関係上、著しい悪評は公開されないようになっています。その制約を踏まえて、現場の声を確認していきます。
今回はスシロー業態と杉玉業態それぞれについて確認するので、
・スシロー業態:株式会社あきんどスシロー
・杉玉業態:株式会社スシロークリエイティブダイニング
の2企業について確認します。
スシロー業態)チャンスをつかめれば高年収も
【良い点】
・2年目で年収600万円に到達するケースもある
・全店一斉休業日がある(2020年は2月4・5日)
・自社の商品(寿司)に誇りを持ちやすい
・アルバイトからの社員登用に積極的
【気になる点】
・残業はやや多い(45.8時間/月)
・人によっては年収300万円のこともあり、年収の差が大きい
・上長によって評価が大きく異なることがある
・全国転勤可能でない場合、給与が上がりにくくなることがある
残業は多いです。また、上長による評価の差がそのまま処遇の差になりやすいので、公平感を求める場合は向かない可能性が高いです。