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わずか1週間で完売。アサヒビール「本格派リキュール」がヒットした背景

暮らし

紅茶とリラックスシーンの親和性に期待

 食事中はもちろん、食後、就寝前まで幅広い時間帯でリキュールは飲まれている。しかし、時間帯ではなくライフスタイルの中でのリラックスシーンに最適なお酒は何かと考えたことが、商品開発のきっかけになったという。

「食品以外も含め、リラックスなどの価値を提供しているものは『香り』と親和性が高いことに気づきました。キャンドルや、ディフューザー、入浴剤、ハーブの香りなどリラックス効果が高いものは香りと密接な関係があります。

 味わいはもちろん、香りからも癒しを感じることができるリキュールは今までにありません。フレーバーとして紅茶を選定したのは、香りによる癒しを感じられたり、優雅な気分に浸れたりするなど、リラックスシーンとの親和性が非常に高いから。『紅茶の香り』×『リキュール』で、上質なリラックスシーンを提供したいと考えています」

 フォションブランドには「本格感」や「高級感」などのイメージがあり、ブランドロゴを配したトートバックも日本では馴染みのあるものになっている。その紅茶の香りや味わい、パッケージなどを参考に「フォション 紅茶のお酒」が誕生したのだ。

バニラアイスにかけて食べる贅沢な味わいも

特設ページ

Amazonでの特設ページ記載の割り方(アサヒビール提供)

 佐藤氏に、おすすめの飲用シーンについて聞いたところ「ライフスタイルの様々な場面に適した飲み方がある」とし、次のように語った。

「リラックスシーンで例えるなら、食後の時間や仕事、家事を全て終わらせ、寝るまでのお気に入りタイムにぴったり。また、音楽を聞いたり、映画や雑誌、スマホを見たりしながらゆっくり飲める『ロック』、『ホット割り』、『ホットミルク割り』がおすすめ。

 食事のシーンには、ふわっと紅茶の香りが楽しめる爽やかな味わいが特徴の『ソーダ割り』にして飲むと、食事を華やかに彩ることができます。その他、バニラアイスにかけて食べると、深みのある紅茶の香りとバニラアイスの甘さが同時に楽しめてとても贅沢です」

 普段よりも疲れを感じ、ちょっと甘みを強めにしたい時は、1:1ではなく「紅茶のお酒」を入れる割合を多めにするなど、気分に合わせて割り方もカスタマイズもできる。ライフスタイルに合わせて飲み方をチョイスできるのは、自分ならではのお酒の愉しみを見つけるきっかけにもなるはずだ。

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