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月収200万円「会社員×筋トレの動画で稼ぐ」27歳の副業論

コラム

本業の成果は限られた時間で最大化

――副業を抱えすぎて本業に支障は出てないですか。

中川:副業にも全力投球するため、会社にはビジョンや目標をしっかり会社には伝えるようにしています。サラリーマンの副業は思いに共感して応援してもらうことが重要だと思っているので、職場の人のSNSを積極的にフォローして、副業の記録や筋トレの動画を投稿しています。

 もちろん本業でしっかり結果を出すということは前提ですが、本業の労働時間は最小化しながらも成果は最大化するということは意識しています。まずは本業でそれ相応の成果をあげないことには共感も理解も得られません。個人の成長を応援してくれる文化のある会社で働きながら副業を続けていたから今があると思っていますね。

――限られた時間で作業効率アップさせるコツは?

中川:少しでも効率があがるような投資は惜しまないようにしています。その投資した分は回収しないといけないという状況を強制的に作って、自分を追い込んで行動させる。例えば、副業で稼いだお金を使って、副業に役立ちそうな数十万円の資格や講習を受けにいくし、YouTubeの動画編集も外注する。

 プライベートだと、また、高い家賃を払ってでも職場から10分以内、ジムから3分以内の場所を探して住む。家のモノは極限まで減らして、自炊はせずに週5で吉野家に通っています。すべては意思決定の量を少なくして、副業に力を注ぐためです。

 2019年の「本業+副業の収入」と支出を平均すると、月110万円の収入に対して支出は87万円でした。個人的には、これからも収入の80%程度は投資に使うくらい攻めてもいいのかなと感じています。

稼いだ金額=社会に提供した価値

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収入の80%を投資に使うくらい振り切ってみるのもアリ!?

――そこまでして、お金を稼ぐという意義は。

中川:稼いだ金額=社会に提供した価値だと思うんです。稼げば稼ぐほど、やっぱり可能性は広がるなとは実感していますね。また自分に自信がついてビビらなくなりましたし、職場の人やクライアントからの反応も良くなったと感じます。それに稼ぎ方を体得すると、例え、今ゼロになったとしても3年あれば駆け上がっていけると思います。

――最終的なゴールはどこに設定している?

中川:今は会社をより大きくしていくことです。自分で発信することに加えて、事業拡大しながら、従業員数は増やしていきたいです。3年先の具体的な目標としては、コーチング事業で年間300人、ボディメイク事業で年間1000人のクライアントの進化をつくるという数字を達成したいです。

 収入面では、副業で月100万円はクリアしたので、次は月1000万円を目指していきたい。購入したタワマンのローンが残り4000万円ぐらいあるので、さらに自分を追い込んで、早めに返済してしまいたいですね。

<取材・文/吉岡俊>

ライター。潜入取材を得意分野とする。主に「週刊SPA!」「ハーバービジネスオンライン」などに寄稿

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