夏帆、10代から“仕事”をして気づいたこと「映画の世界が好き」
あきらめずに続けてきたから気づいたこと
――夏帆さんは10代前半からお仕事をされてきましたが、これは“仕事”なんだとはっきり意識するようになったのはいつ頃からですか?
夏帆:高校を卒業したくらいでしょうか。それ以前に関しても仕事だと思っていましたが、10代前半はまだ子供でしたし、自分の置かれている状況をよくわかっていないところがありました。
どこかに甘えがあったというか。でも高校を卒業して、学生じゃなくなったときに、改めて「仕事」なんだと強く意識するようになりました。自分で選んで仕事1本という状況になったのは大きかったですね。
――これまでにお仕事関係で、大きな影響を受けた出来事・作品・人などはいますか?
夏帆:どの作品からも影響は受けます。でもそうですね、とある監督に「続けていたら、いいことあるよね。この作品が撮れたのは夏帆ちゃんがずっとこの仕事を続けてきたからだよ」と言っていただいたことがあって。
仕事を続けていくことが苦しいと感じていた時期もあるのですが、あきらめずに続けてきたからこそできることもある。自分のやってきたことが少しだけ報われかもと感じましたし、やっぱり自分は映画の世界が好きだと気付かされた瞬間でした。
『Red』からも、「どう生きていくのか、何を選択して生きていくのか」を考えたとお話しました。これからの自分の人生を考えたときに、どうすればより人生が豊かになるだろうかと、考えています。
<取材・文・撮影/望月ふみ>