混雑車両で痴漢発生?「正義感がアダになった」20代会社員の告白
通勤通学の女性をターゲットにした痴漢は絶対に許せない犯罪行為。あまりの恐怖で声が出せない人も多いですが、なかには勇気をもって「やめてください!」と声を挙げる女性も最近は増えています。
埼玉在住の蓮村宗司さん(仮名・25歳)は、毎日JR湘南新宿ラインに乗って職場のある新宿まで通勤。山手線や埼京線、田園都市線ほどではないですが、朝夕のラッシュ時はかなり混み合います。
蓮村さんは今から数年前、目の前で起きた痴漢騒動に巻き込まれたことがあったとか。
帰宅途中の車内で痴漢騒ぎ
「夜9時過ぎの帰宅途中の車内での出来事でした。朝ほどではないですがそこそこ混んでいて、僕は隣の車両との連結部付近のシートに座っていました。
目の前には3人組の20代後半くらいの男女がいて、女性を挟む形で両側に男性が立っていたんですけど、浦和駅を過ぎて少し経ったころかな。隣の車両から40代くらいの口ヒゲをたくわえた男性が来たんです」
その中年男性が3人組の後ろを通った直後、女性が突然後ろを振り返って「やめてください!」と声を挙げます。
「叫んだわけではないですが、隣にいた知り合いと思われる男性たちとの話すトーンとは違って、混んでいる車内でもちゃんと聞こえました。いったい何事だと思っていたら、女性が『今、私のお尻触ったでしょ!』と言ってヒゲの男性に詰め寄ったんです。それでこの人が痴漢をしたと思ったんです」
ところが、彼は「何のことですか? 別に触ってなんかいませんけど」と冷静な口調で否定。すると、彼女の連れの男性2人が「いい年してみっともないぞ!」「しらばっくれてるんじゃねーよ」と言って、逃亡を防ぐためなのか中年男性の腕をつかんだそうです。