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葵わかな「将来は芸能の仕事をしていないと思っていた」

暮らし

この仕事を捨てるきっかけがなかった

――若いですが、キャリアは長いです。今の仕事をしていて、「この仕事が好きだな」「向いているな」と思う瞬間は?

葵:えー! いつだろう。正直言うと、高校くらいまでは、将来はこの仕事をしていないかもしれないし……と、どこかで思っていたんです。「ちゃんと勉強をしなさい」という家庭だったので、高校を卒業するタイミングでしっかり考えました。

 もちろんその前から、好きだから続けていきたいとは思っていたんです。中学校を卒業するときにも、芸能と両立できる高校に行こうと決めました。向いているというよりは、芸能のお仕事を自分の人生から捨てるきっかけがなかったというか。

――高校卒業のタイミングで改めて考えた。

葵:はい。卒業するタイミングで朝ドラ(『わろてんか』)が決まって、この世界で生きていけるかもしれないと。このお仕事って安定しないし、割とリスキーだし、華やかに映る世界で生きていけるのは、たぶんラッキーな人だけだと思うんです。

 私にはそのラッキーさは与えられていないだろうと思っていました。

「諦めが悪かった」からここにいる

葵わかな

葵:私は普通の人だし、普通に就職して、普通に家庭を持って、それを幸せだと思えるんです。でも一方で、このお仕事をやりたい思いもあって、諦めが悪かったというか。

――そうなんですか? でも現在、とても順調ですよね。

葵:そんなうまくいかないと思っていたのが、これが自分の仕事なんだと腑に落ちたタイミングがあって、もっと努力をしていこうと思うようになったんです。

 これまでは学業もあって迷いがあったのが、この世界に身を置こうという心持ちになったことで、小さなことでも努力していかなきゃと今思っています。

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