売上3万台超「焼きペヤングメーカー」はなぜ生まれたか?
世界で初めてカップ焼きそばを「焼く」というアイデアを具現化したホットプレート「焼きペヤングメーカー」など、エッジの効いた家電を数多く手がけるライソン株式会社。
ほかにも直径10cmのたこ焼きが作れる「ギガたこ焼き器」や、単身者向けの揚げ物が楽しめる「おひとりフライヤー」など、かゆいところに手が届くような製品が目立ちます。
変わり種とも思える家電の数々を販売し続ける同社ですが、なぜ、次から次へと自由なアイデアが飛び出すのか。その成り立ちも含めて、ライソン株式会社代表取締役・山俊介さんに話を聞きました。
3年前から独自製品の販売を強化
昨年は「焼きペヤングメーカー」が、ツイッターを中心にネットニュースでも広く話題を集めた同社。現在のように、独自のアイデアを際立たせる製品を開発するようになったのは、「およそ3年ほど前にさかのぼる」と言います。
「もともとアミューズメント向けのグッズ開発や販売を手がける『株式会社ピーナッツ・クラブ』から3年前、子会社として分社化しました。家電事業にも取り組んでいたのですが、分社化をきっかけに現在のような製品を手がけるようになりました。
みなさんが思うような変わり種製品の第1弾となったのは『ギガたこ焼き器』。これまでで最も売れたのは『焼きペヤングメーカー』です。当初は3000台の見込みでしたが、現在までに約3万台を販売しています」(山さん、以下同)