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サッカーU‐23で惨敗した森保一代表監督。東京五輪への難題

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 先日行われたサッカーAFC U-23選手権2020で史上初のグループリーグ敗退を喫した日本代表。五輪前の重要な真剣勝負の場で脆さを露呈してしまった様相だ。

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続投決定も前途多難か…(※イメージです)

 地元開催である東京オリンピックでは多くの種目での好記録が期待されている。もちろんサッカーも例外ではなく、指揮官である森保一監督のほか、選手、スタッフも「金メダル」獲得を目指すことを公言してきた。

 しかし準備不足のまま大会本番を迎えようとしている印象が強い。森保監督の進退が問われ続ける中、1月29日に日本サッカー協会は兼任体制の継続について技術委員メンバーから承認を得たと発表。日本代表の先行きは不透明だ。

期待よりも不安が上回った「兼任」監督就任

 森保監督は2017年10月、五輪代表監督に就任。

 それまではおよそ5年半にわたり広島で指揮を執ったほか、アルビレックス新潟でヘッドコーチ、またU-19日本代表などでのコーチ経験もあり、指導歴豊富な森保の就任は納得する人選だったかもしれない。自国開催のオリンピックへ向け、じっくりとチームを煮詰めていくことが予想されていた。

 だが、2018年7月事態は急変する。A代表(日本代表)の監督も森保が兼任することが発表されたのだ。五輪監督として、コーチとしてもワールドカップロシア大会に帯同していたものの、この発表は驚きと共に伝えられた。

 ただ毎回、新監督選定に時間を擁していた中で、ワールドカップからまだ間もない時期でのトップカテゴリー監督就任とあって、ほぼ既定路線だったことがうかがえる。

「監督兼任は間違いなく不可能」

森保一

『ぽいち 森保一自伝―雑草魂を胸に』(フロムワン)

 実際、クラブでの実績は日本人指揮官ではトップクラスであり、しばしば近い将来の代表監督候補として名前も挙げられていた。だが「兼任」という形での就任は多くのサッカーファンにとって「期待」よりも「不安」を抱かせる結果となり、また両代表を率いることで活動期間など多くの「疑問」が浮かび上がった。

 スポーツ報知の取材に兼任監督の経験者であるトルシエ氏は「(海外組が増えた)現代の状況では兼任は間違いなく不可能」と口にした。

 そして、その不安が一気に結果となって表れたのが、今回のアジア選手権でのグループリーグ敗退だ。森保監督は今回の結果について進退を問われると「自分が決めることではない」とコメントし、日本サッカー協会もバックアップしていく姿勢を続けるという。

 ただ、今大会へ向けてのチーム作りにあたって、監督としてのポテンシャルももちろんだが、チームを構成する上で決定的な問題が突き付けられた。

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