中央線で大規模なダイヤ改正…終電はどうなる?
八王子市民にはあまり嬉しい話ではない
JR東日本八王子支社のプレスリリースには、すべてではないが、新しい最終電車の時刻や運転経路も示されている。
3月のダイヤ改正にあたっては、「東京駅と新宿駅での発車時刻があまり大きく変わらないように」(JR東日本八王子支社広報)意図しているとのこと。それでも場合によっては、かなりの繰り上げが生じているように見える。
まず目につくのが、高尾行きの終電が快速になり、時刻が早められていることだ。東京駅発車は5分、新宿駅発車は11分、立川駅発車は16分も早くなっている。このぶん各地への滞在時間が短くなるわけだから、八王子市民にとってはあまり嬉しい話ではない。
いっぽう国分寺駅や立川駅までの乗客は、新設される豊田行の最終電車を利用することができる。新宿駅から乗る場合、終電の時刻は1分しか変わらないので、まだマシといったところだろうか。
また、武蔵小金井行きの最終電車は快速化され、東京駅の発車時刻が遅くなった。東京駅を最後に出る電車は、0時35分の武蔵小金井行きとなる。東京駅から武蔵小金井駅への終電は8分繰り下げとなっている。
各駅停車・三鷹行きは健在
このほか、首都圏随一の“遅い終電”として知られる各駅停車・三鷹行きも健在だ。以前のように東京駅始発ではなくなった(千葉駅23時48分発)ものの、新宿駅を1時01分に発車する点は不動である。
この三鷹行きは、現在東京駅を0時35分に発車している各駅停車・三鷹行きのダイヤをほとんどなぞる。東京駅から三鷹駅へ向かうことを考えても、改正後は前述した快速・武蔵小金井行きが走るため、三鷹駅より東側の住民の権益はほぼ守られていると言えるだろう。