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英語3語で「会議を進める」を表すには?RunとWalkに隠された意味

コラム

では、Walkはどう使うか?意外な意味も

ウォーキング

 さて、Walkはいかがでしょうか? 「歩く」が一般的な意味ですね。ビジネスで良く使われるのはWalk throughです。Dry runと同じようにWalk throughを名詞で使うと「リハーサル」や「立ち稽古」の意味になります。

 また動詞句として使うことも非常に多いです。「一通り説明する」という意味で、Let me walk you through how we have reached this conclusion.「この結論に至った経緯を一通り説明しましょう」のように使います。決して詳細に言及するのではありません。

 親が子供の手を引いて歩いている様子を想像してみてください。寄り道したりせずに、とりあえず目的地に素早く到着しようとするイメージです。

 分かりやすく、順番立てて説明することですから、I am confused. Can you walk me through the process again?「ちょっと混乱しています。もう1度プロセスを説明してくれますか?」のようにお願いをすることもできます。会議中に「どうもよくわからない。もう1度説明してほしい」という時に使える表現です。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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