29歳海外駐在員の悩みは兄夫婦「自宅をホテル代わりに…」非常識さにうんざり
仕方なくガイド役を引き受けるも…
さらに出発直前には「やっぱり行き方が分からないから迎えに来て」と言われ、仕事が終わった後に急いで空港に向かいます。ですが、会うなり兄から「遅い」と文句を言われてしまったそうです。
「その言い草にイラッとしましたが、土日を使って上海の観光スポットをひと通り案内し、満足そうだったのでこれでお役御免だとホッとしていたんです。そうしたらディズニーランドに行きたいからって年末にまた家族3人で来たんです。それでまた同じように空港に迎えに行って、ディズニーランドを案内。
私だって初めて来たのに『言葉が話せないから』と要は通訳代わりに使われたんです。買い物する程度なら話せなくてもなんとかなるのに、それすら私任せ」
2019年のゴールデンウィークにも兄一家が来たそうですが、立て続けに何度も来られて松島さんも我慢の限界。それ以降は「その時期は出張で留守にしている」などと断っているといいます。
学生の弟のほうがちゃんとしている
「兄弟だから宿泊料を払えとは言いませんが、お土産にしても空港で買ったような『東京ばな奈』や、ひよこの形のお菓子1箱だけですからね。姪っ子は本当にいい子なんですけど、兄もお義姉さんもちょっと常識に欠けているし、本音を言えばあまり関わりたくないですね」
ちなみに2019年の3月には、弟が大学の卒業旅行で上海を訪問。松島さんの家には2泊しただけだったそうですが、頼んでもいないのに中国では手に入らない食材や調味料、好物のおかしなどダンボール1箱分を持ってきてくれたとか。
「同じ兄弟なのにここまで違うかなって。学生でお金だって余裕がないはずなのに『兄さんは海外暮らしで大変だろうから』って気遣ってくれるんです。うれしくて高級中華のフルコースをご馳走しちゃいましたよ(笑)」
家族や親しい友人であっても遠慮や気遣いは必要。良好な関係を築くためにも図々しいと思われるようなことは控えたほうがよさそうです。
― 特集・兄弟姉妹のトホホな話 ―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>