まるで夫婦?仲が悪かった兄妹が同居を始めて起きたこと
血のつながった兄弟、姉妹の関係は、切っても切れないものですが、なかには性格の違いや離れて暮らすうちに、その関係をわずらわしく感じてしまう人もいるそうです。
機械メーカー勤務の平井祐介さん(仮名・31歳)は、今の生活を変えたいと思いながら、変えられないジレンマに陥っています。
「同居している妹と離れたいんです。でも、どうしてもできなくて……。子供の頃を思うと、こんなことになるなんて思ってもみませんでした」
3か月間限定と約束して同居を始めるも…
祐介さんの妹である美香さん(仮名・28歳)は、勉強ができて物静かな性格。自らを「いいかげんな性格」だと語る祐介さんとは真逆のタイプであるため、幼い頃から「(美香さんに対し)距離を感じていた」と、祐介さんは言います。
「自分は鼻水を垂らしながら外で遊んでいましたが、妹は家で本ばかり読んでいました。物心つく前から『こいつとは合わないな』と思っていたんです」
そんな2人が同居するようになったのは、祐介さんが大学3年生の時。美香さんが都内にある大学に合格したことがきっかけです。
「親から『女の子が東京で1人暮らしをするのは危ないから、同居しろ』と言われたんです。『冗談じゃない』と思いました」
祐介さんは「セキュリティがしっかりした女子寮なら安全だ」と話しましたが、両親は「祐介さんとの同居が1番安心」という主張を頑なに曲げませんでした。
「本当にしつこくて……。仕方ないので、東京の暮らしに慣れるまでの3か月間だけという約束で、同居することにしたんです」