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小田急「通勤ロマンスカー」が人気。本厚木行きに乗ってみた

暮らし

終点で急行小田原行きに接続

 特急ロマンスカー〈メトロホームウェイ41号〉本厚木行きは、相模大野を通過すると、ようやく特急らしい速さとなり、闇夜を切り裂くようにして走る。

特急ロマンスカー

折り返し回送となり、千代田線大手町始発列車として“もうひと働き”する模様

 海老名を定刻通り19時38分に発車し、終点本厚木へ急ぐが、定刻より2分遅れの19時43分、1番ホームに滑り込む。新百合ヶ丘から続いた“いたちごっこ”に終止符が打たれ、わずかな時間ながら2番ホーム停車中の急行小田原行きに接続したのである。

 初の地下鉄直通特急形電車として注目を集めた60000形MSE。千代田線直通列車としては、ビジネス客の需要が高く成功をおさめた。

特急ロマンスカー

霞ケ関停車中の特急ロマンスカー〈メトロはこね〉

 しかし、平日の特急ロマンスカー〈メトロはこね〉を見る限り、空席が多い印象を持つ。例えば、東京メトロや東武鉄道と連携し、「日光・鬼怒川から箱根へ」というように、特急同士の乗り継ぎをアピールすることで、双方の観光地をさらに活性化させる起爆剤になるだろう。そして、“もっと旅をしたい、休みたい”と思わせるようなダイヤづくりにも期待したい。

特急ロマンスカー

東武特急の100系スペーシアと500系リバティ

<取材・文・撮影/岸田法眼>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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