小田急「通勤ロマンスカー」が人気。本厚木行きに乗ってみた
終点で急行小田原行きに接続
特急ロマンスカー〈メトロホームウェイ41号〉本厚木行きは、相模大野を通過すると、ようやく特急らしい速さとなり、闇夜を切り裂くようにして走る。
海老名を定刻通り19時38分に発車し、終点本厚木へ急ぐが、定刻より2分遅れの19時43分、1番ホームに滑り込む。新百合ヶ丘から続いた“いたちごっこ”に終止符が打たれ、わずかな時間ながら2番ホーム停車中の急行小田原行きに接続したのである。
初の地下鉄直通特急形電車として注目を集めた60000形MSE。千代田線直通列車としては、ビジネス客の需要が高く成功をおさめた。
しかし、平日の特急ロマンスカー〈メトロはこね〉を見る限り、空席が多い印象を持つ。例えば、東京メトロや東武鉄道と連携し、「日光・鬼怒川から箱根へ」というように、特急同士の乗り継ぎをアピールすることで、双方の観光地をさらに活性化させる起爆剤になるだろう。そして、“もっと旅をしたい、休みたい”と思わせるようなダイヤづくりにも期待したい。
<取材・文・撮影/岸田法眼>