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英語3語で「大切な日だね」なんと表現する?

コラム

「忙しい日だった」はLong dayと表現する

 仕事から家に帰って、パートナーにI had a long day, today.と言うこともあるでしょう。もしくは出勤前にIt’s going to be a long day, today.と覚悟を決めたような発言をすることもあるでしょう。

 仕事が忙しいと、気づいたら退社時間ということもあるかもしれません。そうするとTime flew.(時間があっという間に過ぎ去った)という感覚を覚えて、逆にShort dayの印象を受けるかもしれません。そんな時も1日を振り返ってみて「忙しかった」と感じる場合にはLong dayと言うことができます。

 日本では「会社ではプライベートの話をしない」「家に帰ったら仕事の話をしない」という環境がまだ多いようです。例えばアメリカでは必ずしもそうではありません。

 20年近く前のことになりますが、遊びに行ったアメリカ人の友達の家にいた時のことです。友人が会社にいる父親に電話をして(携帯電話ではなく会社の電話で取り次いでもらっていました)「帰りにスーパーに寄って○○を買って帰ってきてくれる?」とお願いをしているのを目にしました。

家庭で仕事の話をするアメリカ人

結婚

 携帯電話が普及し、メールなどが簡単にできる今では違うかもしれませんが、会社の電話に掛けて取り次いでもらい、買い物をお願いするなど、当時の日本ではありえない光景でした。

 同時に、帰宅した両親が仕事の話をすることも決して珍しくはありませんでした。

「今日は会議でこんなことがあった」などと話をするのは、日本よりも頻度が高いようです。まだ日本では、仕事の話は家庭に持ち込まないという気持ちの人が多いようです。だからこそ、帰宅途中に寄り道して居酒屋による、ということがあるのかもしれません。

 そう考えると、I had a long day, today.と口にして仕事の愚痴をパートナーに聞いてもらいたい、というのは色々な文化で共通な気持ちなのかもしれません。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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