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高級スーツでも台無しになる「着こなしが下手な人」の特徴。プロに聞く

暮らし

結婚式のドレスアップマナー

FABRIC TOKYO

結婚式のネクタイの柄は、無地を基本にピンドット(日本最古の柄)や小紋柄がベター

 社会人になると、ドレスアップする機会も増えてくるだろう。なかでも一番多いのが結婚式なのではないだろうか。

 平山氏は「冠婚葬祭のドレスアップにも当然ながらTPOがある。例えば結婚式の会場でも、格式高い結婚式場やホテル、レストランウェディング、沖縄などのリゾート地で行う挙式ではスーツの着こなしが変わってくる」とし、ドレスアップマナーについて次のように説明した。

「主賓や上司の結婚式に呼ばれた時は、ダークスーツが良い。タキシードやディレクターズスーツ(準礼装)は、主賓よりも正装だと無礼になる可能性があるので、前もって新郎新婦の父親の着用するフォーマルウェアよりも格式が高くならないことをわかった上で着用することが大事。ネクタイの柄は無地を基本とし、ピンドット(日本最古の柄)や小紋柄が良いとされていて、季節によって春はピンク、夏はサックスブルー、秋はシャンパンゴールド、冬はスモーキーといった色使いを意識すると良いと思います」

 以前と比べれば、結婚式のドレスアップマナーは緩くなってきているかもしれないが、その場の雰囲気にあった服装をしっかりと決めて、新郎新婦の結婚を祝いたいものだ。

「リゾート婚であれば、ラフになりすぎない程度で、軽めの雰囲気を出せる素材や色のスーツやシャツでもOK。夏用の涼しめのスタイルやパステルカラーを取り入れた着こなしが合うと思う。2次会は、蝶ネクタイをつけたり、チェック柄やストライプ柄のスーツを着たりとファッショナブルな装いで問題ない」

クリスマスにおすすめのコーディネート

FABRIC TOKYO

FABRIC TOKYO平山浩次氏

 最後に、クリスマス向けのおすすめのコーデについて伺った。

「雰囲気が良く、グレードの高いディナーの際はジャケパンスタイルが合う。また、冬場は防寒のためにマフラーや手袋といった小物、コートやダウンなどのアウターを着るので、素材にも気を配ると好感度が上がる。例えば、コートやマフラーの生地をカシミヤにして、香水を振りかけておく小技もあります。

 肌触りが良い素材のものは、優しく包み込む印象を与えられる。触れられた時、相手にとって気持ちの良い素材は間違いなくカシミヤ。寒い帰り道にそっと首にマフラーをかけてあげると、優しい肌触りと、良い香りに女性もぐっとくるはず。また、そのマフラーを次回返してもらうという口実で、次のデートの機会も作れるかもしれません」

 冬場のデートでは、ディナー前後にイルミネーションを見に出かけることも多いのではないだろうか。平山氏おすすめのアウターは、着竹が長めのコートで、程よくゆったりとした着こなしができるものだという。

「コートの色味はネイビーがスタンダード。チェスターコートやPコート、ダウンジャケットなど女性によって好みが違うので、おしゃれすぎて一緒に歩くのが恥ずかしいと思われない程度のファッションを心がけたい。大前提は自分に似合っている着こなしかどうか。そこに加えて、自然に女性へ気遣いできるかがモテの基本だと思います」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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