面白いラジオ番組の見つけ方。放送作家やハガキ職人に注目…
徹底的な“消費者目線”で、使える“モノ”を数多く紹介している雑誌『MONOQLO』だが、2019年12月号にて、ひときわ異彩を放つ企画が組まれた。その名も “芸人ラジオ総選挙”。
数多ある番組の中で「本当に面白い番組」はなにか、ランキング方式で紹介したものだ。南海キャンディーズ・山里さんやオードリー・若林さんが自身の番組でいち早く結婚を発表するなど、近年大きな注目を集めている「芸人ラジオ」。
その世界について、ラジオ愛好家・コラムニストのやきそばかおるさんと、“芸人ラジオ総選挙”仕掛け人である「MONOQLO」編集部の建部博さんに話を伺う当企画もとうとう後編に。今回はこれまでの話題をさらに掘り下げつつ、2人の“ラジオ観”や芸人ラジオ界の今後の展望まで、語りつくしてもらいました。
テレビ向け芸人とラジオ向け芸人の違い
『空気階段の大踊り場』
『踊り場ネタライブ「R」』
皆さま、ご来場ありがとうございました。
そしてゲスト出演して頂いた岡野陽一さん、峯田和伸さん、土屋アンナさん、東京ダイナマイトさんには、感謝やら尊敬やら畏敬やらが入り混じり言い表せない感情で一杯であります。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/ThOVHXiXRs— 空気階段 鈴木もぐら (@suzuki_mogura) 2019年11月29日
建部博(以下、建部):前回話に上げた空気階段なんてまさにそうなんですけど、「こいつ何なんだ? 何者?」っていう異形な存在感があるコンビには惹かれますね。
プロポーズに失敗した水川かたまりさん、こないだの放送ではバイトしに行ってて(笑)。下戸なのにカラオケバーでバイトすることになったんですが、案の定酔いつぶれてしまい……、たわ言のようにしゃべっている音声が放送されてました(笑)。
やきそばかおる(以下、やきそば):あのニュアンスの面白さはテレビでは引き出せないかも。
――ラジオ的な面白さとテレビ的な面白さ、両方を完璧に兼ね備えた芸人さんっているんですかね?
やきそば:山里(亮太)さんでしょう!
建部:確かに……! ラジオファンなんで、どうしてもラジオのほうに寄っちゃう気持ちはありますけども(笑)。
やきそば:山里さんは本当にすごいですよね。こないだ、オードリー若林(正恭)さんとやっていた「さよならたりないふたり」のイベントを観てきたんですが、山里さんはどんないい状況でも必ず悪い所・嫌な所を見つけ出して卑下できるんですよね。それをずーっとやり続けてるからすごい。