「同僚の本名を知らない」 あだ名で呼び合う職場の実態
会社で同僚や上司をどのように呼んでいますか? 多くの企業が役職名をつけて呼ぶなか、サムスンやソニーでは、役職名にかかわらず「さん付け」で呼び合うことをルールとしています。
一方で、「さん付け」どころか、あだ名で呼び合うような企業もあるそうです。ビジネスネームを導入しているWEB制作会社のLIG(東京・台東区)に話を聞きました。
本名を全然知らない
――本日は、よろしくお願いします。名刺を見させていただくと、皆さん全員がビジネスネームを記載しているわけではないんですね。
若旅多喜恵(以下、若旅):希望があれば記載しますが、営業マンが書いてあるくらいです。社内では5人くらいかな。「齊藤ジョニー」「野田クラクションベベー」とか。ちなみにビジネスネームとあだ名は別物なんです。
――それにしてもすごいネーミングですね(笑)。みなさんのあだ名の由来を教えていただけますか?
伊藤正訓(以下、伊藤):誰から話す? バンビくんからがいいんじゃない?
――あ! いま自然に呼ばれていましたね? 加瀬さんのあだ名は「バンビ」さんなんですね。
伊藤:てか、本名は加瀬くんなんですね。今知りました。
――え! それほどあだ名が当たり前の世界なんですか。
加瀬雄貴(以下、加瀬):そうですね。皆の本名は全然知らないです(笑)。
――なぜバンビになったんですか?
加瀬:バンビは、大学時代にアルバイトしていたときのあだ名です。今よりガリガリだったので、「生まれたての子鹿」みたいだってことで、居酒屋の店長が気を使ってつけてくれました。
実は会社に入った時に当時の上司に「アバター」ってあだ名をつけられたんですよ。アバターに似てるからって。でも、アバターとバンビかどちらにするかって選べるときにバンビを選びました。