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Jリーグで「12得点差」試合の衝撃。ラグビー、野球の最大点差は?

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高校サッカー、高校ラグビーでも得点差が

高校サッカー

※画像はイメージです

 これから冬の季節に全国大会が行われる競技も振り返ってみる。

 全国高校サッカー大会での最大点差のついたゲームは、戦後に行われた大会でみると1975年度の第54回大会での広島工対巻の試合が10対0、そして2011年度の第90回大会の大分対北陸の試合でも10対0という、10点差がついたゲームが記録となっている

 また、ラグビーの全国高校選手権では、2016年の第96回で東福岡が浜松工に対し20トライを奪うなど139対0で圧勝しており、最多得点とともにこの試合が大会史上最大得点差となっている。

 どちらのケースもそれぞれ、サッカー高校選手権での大分は初のベスト4進出を果たし、高校ラグビー選手権での東福岡は大会を制したことで通算6度目の優勝を飾っている。

 各競技とも、実力が拮抗しているはずの全国大会という舞台でも、一試合でこれだけの差が生まれる背景にはチーム力のほかに、やはりその時の勢いが大きく影響していることが窺える。

記憶に残る大差のついた過去のゲームは

 今年、日本に熱狂を生んだラグビーワールドカップでの過去の大会での「大差」と言えば、1995年南アフリカ大会でのニュージーランド対日本の試合結果が記憶に刻まれている。前後半で21トライを決められ145対17という惨憺たる試合結果が突き付けられた

 ここ2大会、目覚ましい躍進を遂げたジャパンを築き上げた背景には、この大会を含む残酷なまでの「屈辱」を幾度となく経験してきているのだ。

 また、プロ野球では2005年、球界再編問題により新たに誕生した楽天ゴールデンイーグルスの船出も衝撃的なものとなった。開幕戦でエース岩隈久が千葉ロッテに対し完投、球団創設初勝利を飾るも翌2戦目、0対26という大差で敗れている。ロッテは先発全員となる24安打で楽天投手陣を打ち込み、逆に楽天打線はわずか1安打。

 新規参入球団として強烈な洗礼を受け、この年は最終的に97敗という敗戦数を記録し最下位に終わった。それでもこの年から8年後の2013年には悲願の日本一に輝き、現在では着々とチームの強化を図っており、パ・リーグの勢力図を塗り替える存在となりつつある。

ワールドカップでも衝撃的な得点差が

ワールドカップ サッカー

 そして近年のサッカーW杯の舞台でも、最強と謳われた国が信じられない様な負けを喫したゲームがある。2014年のブラジル大会、準決勝のブラジル対ドイツの試合では1対7という大差で地元ブラジルが叩きのめされた

 この大会、優勝を果たすドイツは試合開始から次々とゴールを挙げ前半29分までに4得点を挙げるなどブラジルを圧倒。エース・ネイマールを負傷で欠いたカナリヤ軍団は大観衆の前で無残にも砕け散った。

 続く3位決定戦でもオランダに敗れ、4年後のロシア大会でも準々決勝で敗退している。地元で刻まれた大敗の傷は深く、「王者」としての誇りと力強さは今なお取り戻せずにいる。

<TEXT/佐藤文孝>

新潟県在住。Jリーグ、プロ野球、大相撲やサッカーW杯、オリンピックなど多くのスポーツの現場に足を運び、選手、競技から伝えられる感動を文章に綴っている

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