“面倒くさい”性格も悪くはない。注目の外国人タレントが語る
批判ではなく、色んな視点を示したい
――ある程度は“面倒くさく”生きたほうがいい?
小原:そうですね。そうするとひとつの物事に対しても色んな見方が出来ると思います。例えば『和食は健康に良い』っていう説がありますけど、一方で『塩分が高くて不健康』という説だってある。
どちらが正しいかは置いておいて、ひとつの情報をそのまま鵜呑みにするのはよくないと思うんです。真逆のことも自分で調べたり、考えたりしないと。当たり前の常識を信じ過ぎない。
テレビの報道だって、共産主義のロシアと、資本主義の日本ではひとつのニュースを真逆に報じられるんですよ。僕はそれを子供の時から当たり前に見ているから、感覚として多角的な視点を持つ大切さを感じます。
――たしかに、2014年のクリミア危機のときも日本とロシアでメディアでの伝えられ方が違っていました。
小原:色んな視点を知った上で、自分がどう考えるかが大事だって子供ながらに思っていて。その視点を失わないように、今も日本とロシアと中国とインドのニュースサイトに登録してチェックしています。
それでも人間なので勝手な自分の正義でひとつの見方をしてしまうんですけど、なるべくフラットにしていきたいなって日々思っています。メディアに出て発言するときも、ある意見に対する批判ではなく、色んな視点があるよっていうのを示していきたいですね。
<取材・文/菱山恵巳子 撮影/加藤岳>