ワークマンの5000円防寒ウェアが最強。開発者に聞く“バイク野郎”の精神
――何年もBIKERSを作ってきたなかで、悔しい思いをすることもありましたか?
八木:為替の影響や人件費、原材料費高騰のため、イージス防水防寒スーツを、値上げしたことがあります。売れるようになったから値上げしたわけではないのですが、そのときは、ユーザーからお叱りの声を受けてしまいました。
決してブランドで儲けたりはしてないし、損もしてない、適正価格なんですが。値上げせざるをえなかったのは残念で、お客様に申し訳ないと思っています。調子に乗って値上げをしたわけじゃないんですよ。
ライダー向けの商品はまだ増える予定
――これからもライダーを意識した商品は増えるんでしょうか?
八木:私がいる間は増え続けると思います(笑)。プロテクター付きのグローブが最近出たと思うんですけど、これ系は完全に趣味からきてますね。
――今後どんなアイテムを作る予定ですか?
八木:最近のお客様は、コーディネートをすごく大事にしてるので、レインウエア、グローブ、レインパンツなどそのままでも、かっこよく町を歩けるようなものに力を入れています。あるいは、ツーリング専用ではなくて、普通のバッグとしても使えるツーリングバッグ。リアキャリア(荷台)にカチャっと付けられるような機能を研究中です。
あとは小物ですね。足カバーとか、何十年も前からあるにはあるんですけど、「足カバーといえば黄色か銀色」みたいな感じがいまだにあるので、そこを変えるだけでも、すごい売れるかもしれない。チャンスはまだまだたくさん転がってると思います。