増加する一人暮らし“うさぎ男子”とは?都心でも飼いたくなる理由
イベントにはゴスロリファッションの女性も
「うさぎの飼い主はもともと女性が8割くらい。うさぎのふわふわしたキュートな雰囲気が、昔からゴスロリ風が好きな人と相性が良くて、一時ほどではないですが、今もうさぎの撮影会やイベントではゴスロリチックな若い女性の姿を見かけます」(篠田氏)
犬でも猫でもなく、あえてうさぎをペットにするこだわりのようなものも感じられる。
「うさぎを飼う最初の理由としては、やはり、鳴かないことが1番大きいかと思います。1人暮らしで6畳ほどの部屋にケージを置いて飼っている読者さんは多く、特に都内の場合、ペットOKの物件は少ないですからね。
ただし、テーブルの脚や柱に歯を当てて、壁紙や布を剥がしたがる動物なので、養生は必要となります。最近は猫ならOKという物件も増えていますが、そうした物件は交渉次第でうさぎも飼えることが多いです」(同前)
1人暮らしの“うさぎ男子”が増えている?
そんな中、近年目立っているのがうさぎを飼う1人暮らしの男性だ。そんな20~30代の“うさぎ男子”の特徴を篠田氏はこう語る。
「色白で線が細く、非常に物腰の柔らかい雰囲気の男性。実際に1人暮らしで自分のお小遣いをうさぎに全て注ぎ込んでいるうさぎ男子は増えていて、うさぎを家族のように大切にしている男性は、私たちの雑誌やイベントでは珍しくありません」
都内ではペット可の物件は割高な上、戸数自体も少ない。うさぎに限らずペットというとファミリーで飼うイメージも強いが、2015年の国勢調査の時点で単身世帯率は34.5%、2040年には4割を占めるとも予測される。愛情を投射する対象として、ケージ飼い可能でめったに鳴かず散歩も不要、1人暮らしでも飼いやすいうさぎの需要が高まるのもうなずける。
「素っ気ないイメージも強いですが、意外と人間の心の機微をよく観察していて。犬ほどべったりではないですけど、飼い主さんが落ち込んでいると寄り添ってくれるといった声もよくあります。相思相愛すぎず、ツンデレな点は猫とも似ていますね」(同前)