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DeNA、ゲーム事業が不振で業績悪化? 退職者からは給与に不満も

ビジネス

タクシー配車アプリは確実に成長している

 DeNAではゲーム事業に匹敵する新たな柱を2020年までに築くことを中長期的な目標として掲げている。ゲーム事業以外では、スポーツ事業において横浜DeNAベイスターズの観客動員数が球団史上最高を記録するなど、今後に向けての明るい話題のひとつとなっている。

 その一方で、期待されているオートモーティブ事業は31億円の赤字となっており、現状においては新たな柱とは言い難い状態だ。赤字ではあるものの、同事業の根幹とも言えるタクシー配車アプリ「MOV」は実車回数が確実に成長している点などがプラスの材料としてアピールされた。

「MOV」は東京23区、神奈川県ではサービスが既に導入されているが、大阪・京都においては2019年7月からサービスが開始されるなど未知数な面が多い。今後のさらなる伸びを期待するというのが現状のようだ。

「Yahoo!ファイナンス」によるとDeNAの従業員数は1631人で平均年齢は34.9歳。平均年収767万円と、同年齢平均の406万9000円(平成29年分 民間給与実態統計調査)よりも大きく上回っている。

口コミから見えるDeNAの良い点・悪い点

 さまざまな事業を展開しているDeNA。働く人の環境はどのようになっているのだろうか。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」に寄せられた口コミから紹介したい。

 はじめに紹介する口コミでは、事業の多様さゆえのメリット・デメリットにふれられている。

「いろいろなサービスを運営しているため、正直そのサービスが自分にあうかどうかに依存してきます。ただ異動も希望すれば可能なので合わないと思った場合は異動もできます。

 以前よりは会社の勢いがなくなってきているのは否定できませんが、中で働いている人は情熱をもってやっているため、いいサービスを作りたいという熱い思いがあれば、仕事自体は面白くやりがいがあると思います」(システムエンジニア/30代前半男性/正社員/年収600万円/中途入社/3年未満/投稿時に退職済み/2017年度に関する口コミ)

 幅広い分野を扱っているとはいえ、働く人が高いモチベーションを持って働けるようにフレキシブルな対応がされているようだ。

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