帰国してわずか1か月で占い師へ

鉄平さんが在籍する、マリフォーチュン2号店(東京・有楽町)

――ロサンゼルスでの生活を経て帰国されましたが、何かきっかけがあったんですか。

鉄平：もともとアメリカに行く前に、漠然と「30歳の手前には帰りたいな」って決めてたんですけど。先々のことを考えると、無責任なことができないなとは思ってて。一応、兄弟の中では長男だし、家も親のこともあるし。そこだけは妙に生真面目だった。

　ただ、帰るタイミングを伺ってたら……これも不思議なことでね、29歳の時に突然、全てがうまくいかなくなったんですよ。8～9年アメリカに住んでて危ない経験なんてなかったのに、大きい事故に遭いそうになったりして。

――突然、負の連鎖に陥ったんですね。

鉄平：お知らせだよね。「お前はここにいるべき人間じゃないよ」って、有形無形、取り囲まれることがあったんですよ。命が危ないなって、肌で感じて急いで戻ってきました。

――帰国してきて、いつ頃から占い師を始めたんですか？

鉄平：その年の7月に日本に帰ってきて、8月に始めました。帰国してすぐに銀座の占い師に、これからのことを相談したら「お前は占い師が向いている」と告げられて。

――すごい行動力ですね。

鉄平：自分の中で占い師という働き方が、しっくりきたのかもしれないですね。

自己防衛おじさんの自己防衛策とは

「ウェークアップ！ぷらす」公式HPより

――2016年に放映された『ウェークアップ！ぷらす』（日本テレビ）の街頭インタビューでの“自己防衛”発言が話題になりましたね。インタビューを受けた経緯を教えてください。

鉄平：新橋の駅前を歩いていたら、「今お時間よろしいですか」ってインタビューをお願いされたんですよ。各世代の年金を示したフリップを見せられ、「長期スパンで見たら我々は年金がもらえなくなるけど、どう思いますか？」みたいなことを突然言われて。今は年金は6万～7万円程度しかもらえないんだから、「別のルートで稼ぐしかないでしょ」ってお答えした次第です。

――自己防衛というフレーズは瞬時に浮かんだんですか？

鉄平：とっさに浮かんできましたね。投資、海外移住とか……アッ、「自己防衛」じゃんって感じで。

――自己防衛って、2000万円問題など、今の話題でも重なるところが多い言葉だと思います。今、ご自身がされてる自己防衛策などはありますか？

鉄平：積立貯金と株を運用してます。株って言っても投機的な、売り買いで利ざやを稼ぐようなものでなくて値崩れのない、紙切れにならないような株を有してます。一時的に株価が上がってくれれば、現金化するかもしれないけど。

――堅実に資産運用されてますね。

鉄平：こう見えてね（笑）。なんでかっていうと、僕の場合、人生ギャンブルだから。

――不安定な人生だから、安定した土台で自己防衛しているんですね。

鉄平：それこそ、“陰”と“陽”のバランスでしょうね。国を変え・姿を変え・職業を変え、ってやってきたんで、何かやっぱ軸になるものを常に持ってないと危ないじゃないですか。だからこう、堅そうな資産をいくつかセレクトしてます。でも……積立貯金、結構な金額引かれるんだよね（笑）。

――積立貯金と株以外におこなってる自己防衛策はありますか？

鉄平：最近だと、LINEやポータルサイトの占いサイトなどのセカンドビジネスも始めました。たまたま占い師であったこともありお話をいただけたので、ありがたい限りです。