台湾で日本の焼酎「キンミヤ」取扱店が1.5倍に。人気のわけを現地で聞いた
現地で探った人気の理由
台湾でのキンミヤ焼酎人気について詳しく知るため、台湾での営業担当者にお話を聞きました。
「日本人経営者の多い林森北路では、もともとキンミヤ焼酎ファンの方が多く、取扱店は40~50軒あります。また、キンミヤ焼酎の魅力を伝える活動を続けた結果、2年目にして台湾全土での取扱店は1.5倍へと増加し、100軒にもおよびます」
営業活動の一環として、飲食店に通ったり、「焼酎の飲み比べ」を企画したりもしたそうです。どうやら台湾におけるキンミヤ焼酎の勢いは本物のようです。宮崎本店の取締役東京支店長、伊藤盛男さんにも話を聞きました。
「台湾での流通に力を入れる理由としては、日本の飲食企業が台湾に出店する傾向があることが挙げられます。そして、東南アジアにおいて台湾は1、2を争うほど日本人観光客や駐在員が多いため、キンミヤ焼酎そのものの認知度が高いからです」
一方、ビールやワイン、ウイスキーなどが一般的な台湾においては“焼酎そのもの”がまだ浸透しきっていない現状もあるようです。
「焼酎の種類に“甲類”と“乙類”があることを知らなかったり、乙類と同じく、匂いのあるイメージを持たれていたりと、そこの誤解を解くところから営業することもあります」(前出の担当者)
焼酎に対するイメージが向上すれば、もっともっと台湾全土にキンミヤ焼酎が本格的に浸透していくかもしれませんね。
海外における今後の展開にワクワク
また、林森北路がある台北のみならず、約半年前から台湾・高雄でも営業活動をスタート。10月には高雄で開催された展示会「2019 頂級生活展」にも出店しました。
この展示会にもおじゃましてきました。テーマは「普段は気が付かないけれどあったら便利」な生活で役に立つものを一般消費者にシェアすることで、お酒のブースが設けられるのは今回が初めてだったそうです。
「ラベルの美しさ、台湾では珍しい癖のない焼酎ということで反応は良好でした。比較的飲みやすいカルピスサワーやキンミヤ梅酒サワーが人気でした」(宮崎本店の大槻一康さん)
また、中国・ブラジルなど他の国の窓口もこれからできるとのことでした。台湾をはじめ、海外におけるキンミヤ焼酎の今後の展開に、酒飲みとして思わずワクワク。
<取材・文・撮影/今野亜美>