20代で1200万の外車を一括購入した男に聞く「効率よくお金を貯める技術」
ネットバンク対応のATM、倒産の心配は?
手数料無料は嬉しいですが、メガバンクに比べて、ネットバンクのATM設置数は少ないのではないでしょうか。
「実店舗はありませんが、住信SBIはゆうちょのATMが利用できますし、各コンビニのATM、JRの駅のATM『VIEW ALTTE』(ビューアルッテ)などが、ランクに応じて回数制限はあるものの24時間365日手数料無料で使えるので、利便性は高いです。また、倒産などを心配する人もいますが、国の預金保険制度で、万が一倒産しても預金額1000万円までは保障されます。実店舗がない以外のデメリットはないので、ネットバンク初心者におすすめだと思います」
おすすめのネットバンクは他にもあるとか。
「『あおぞら銀行BANK支店』は、普通預金の金利が年0.2%と高めです。ただ、手数料無料で使えるのがゆうちょ銀行のATMのみと限られているので、利便性はあまり高いとは言えません。だから、普段使わないまとまったお金を置いておくのにいいと思います。『じぶん銀行』は以前、定期預金の金利が年0.5%というキャンペーンをやっていたので口座を作りました。メガバンクの定期預金は年0.01%なので、その差は50倍です」
金融関連で他にお得なキャンペーンが打たれることはあるのでしょうか。
「年に数回ですが証券会社などがFX投資の口座を作るだけで1万円程を贈呈するキャンペーンをすることがあります。実際に取り引きをすることが条件だったり、口座を維持する手数料が月に数百円掛かることもあります。実際にあった最近の例では、口座を作って2か月後に1万円がもらえるキャンペーンがありました。数百円の手数料で1万円がもらえるわけです。口座を作る手間(10~30分程度)を時給換算して、割りがいいと思ったら参加しています。『FX 口座開設 キャンペーン』などと検索するといろいろと出てきますし、日々の情報収集が大切です」
仲介手数料・家賃を安く抑えるためのポイント
大きなお金を使うタイミングとして、賃貸住宅の新規契約や家賃、更新料がありますが、節約する方法はあるのでしょうか。
「節約のポイントは、必ず複数社からの相見積もりを取ることと、その業界の繁忙期にサービスを利用しないことです。これは、どのサービスにも共通して言えることです。不動産業界はすべてのサービスにマージンが乗っています。仲介会社は、家主から依頼された物件を幅広く宣伝することで、高い仲介手数料をとります。でも不動産を持っている家主や管理会社と直接契約をすれば仲介手数料が掛かりません」
管理会社と直接契約するにはどうすればいいのでしょうか。
「専任媒介といって、オーナーが自ら賃貸物件の入居者を募集するスタイルがあるので、そこで直接申し込むんです。物件名をネットで検索して、オーナー自身が募集しているサイトを探してみるといいと思います。また、伊藤忠アーバンコミュニティなどのブランド系の賃貸物件は、オーナーと仲介業務を兼ねていたりするので、そこと直接契約すれば仲介手数料が掛からないことが多いです」
さらに、家賃を値下げしてもらう“家賃交渉”にもちょっとしたコツがあるといいます。
「僕の場合は、借りたい物件の周りに、条件が近いけど家賃が安い物件があることを伝えて『同じ家賃ならこちらに決めたいと思います』という言い方をしています。不動産の値段は、部屋の面積と立地でほぼ決まるので、中の設備はあまり家賃に反映されません。だから立地と広さが同じくらいで、設備面で劣る安い物件と家賃を合わせてもらう、という交渉が有効的です」
さらに、値下げに応じてもらいやすい時期もあるとか。
「不動産業界の閑散期である6月頃から夏前を狙うのがポイントです。その時期に空いている物件は、オーナーとしては早く入居してもらったほうが得なので、交渉の余地は大きいです。逆にいえば繁忙期や、常に需要の高い都心の物件などは家賃交渉に応じてもらうのが難しくなります。一般的には11月頃から需要が上がり始め、2~3月がピークになります」