渋谷ハロウィン、飲酒規制で「タピオカが人気」2日間の現場ルポ
毎年10月に入ると、世間の話題に上がる「今年のハロウィン」だが、2010年前後にFacebookやinstagram、TwitterといったSNSが台頭して以来、急速に認知が広まった感がある。
かつては、国内最大級と言われる川崎ハロウィンが最たるものとして知られていたが、ブームの拡大につれて、クラブ遊びやイベント目当てで、週末に多くの若者が集まる六本木や渋谷といった場所に伝搬していった。しかし、近年ではあまりにも過熱するハロウィンに対し、「羽目を外しすぎ」「大の大人がやることではない」「マナーやモラルに欠ける人が多い」といった批判的な風潮が高まっているのも事実だ。
飲酒禁止の渋谷、今年もハロウィンに参加してみた
特に2018年、渋谷で起きた軽トラック横転事件は、世間に大きな波紋を呼んだ。また、盛り上がりに便乗した迷惑行為や痴漢行為などによって逮捕者が出たことも相まって、一気にネガティブな印象も広まってしまった。
このような事態を受けて、渋谷区は今年のハロウィン対策に税金1億円を投じ、厳戒な警備を敷いた。さらに、路上での飲酒を禁ずる条例を定め、近隣のコンビニやディスカウント店に酒類販売の自粛を要請するなど異例の対策ぶりを講じた。
筆者は2013年から、ほぼ毎年渋谷ハロウィンに参加しているが、年々盛り上がりを見せているのは肌で感じていた。センター街や渋谷スクランブル交差点は、ピーク時には身動きが取れないほどの混雑が常態化している。
しかし、今年の渋谷ハロウィンは「警備万全」「飲酒禁止」と、いまいち盛り上がりに欠けるのではと感じたため、実態を探るべく10月最終土曜である26日に仮装者として、ハロウィン本番の31日は仮装しない傍観者として、参加してみた。