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人生を切り拓く人脈を築くために必要な「GIVE」の精神

学び

「実現させたい」ことは言い続けよう

握手

 30代になったころ「必ず実現させたい」と思っていたことが3つありました。

・大学でキャリアに関する講師を務めること
・本を書いて出版すること
・バ-のオーナーになること

 この3つを、知り合った人たちみんなに言い続けていたところ、なんと半年以内に3つとも実現したのです。GIVEの精神でお付き合いをさせていただいた諸先輩方が「いつもお世話になってるから、知り合いを紹介するよ。一度会ってみたら?」といって、ご縁を繋いでくださり、私の夢が全て形になったのです。

 繰り返しになりますが、やはり大事なことは、出会いのひとつひとつを大事にして、信頼関係を築き上げること。誰彼構わず一人でも多くの人と知り合いに……というスタンスはやめましょう。

自分のファンを増やすことでチャンスは必ず巡ってくる

 今まで出会った、活躍している凄い方々というのは、本当にGIVEの精神に溢れている方ばかりです。私がテレビに出た時には、DVDに焼いて郵送してくれたり、その方が持っていたユニークな文房具に私が感動したことを覚えていて、後日、プレゼントしてくださったり。金額や事の大きさではなく、その心遣い、気遣いが大変嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。

 GIVEを受け取った側の立場に立つと、こう思います。「ああ、あの人を応援したくなるなあ」と。ある学生起業家は、初めてお会いした後、私がホテルに戻ると、地元の名物を差し入れしてくれていました。

 その心配りに感動し、私は一気にその方のファンになってしまいました。このように、自分のことを大事にしてくれていると思うと、相手のことをつい応援したくなるものです。

 もちろん、いくらGIVEしても、すぐには返ってこないかもしれません。しかし、20代から30代にかけて自分のファンを増やしておくと、自分の夢を叶えていきたいと思った際に、今までのご縁が花開きます。あなたの味方になってくれる人がたくさん現れ、チャンスが巡ってきます。

 人脈というのは、慌てず焦らず時間をかけてゆっくり育むもの。ぜひ実践してみてください。

<TEXT/長井亮>

採用代行・採用アウトソーシングを事業とする㈱アールナイン代表。著書は「20代で身につける成長の法則」「会社では教えてくれない仕事のルール」等多数。5000人を超える就職・転職の相談実績を持つ

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