正社員なのに風俗で働く23歳女性。「24歳で死にたい」とポツリ
勘違いでも「24歳で死にたいから」
本業と副業で合計して毎月30万円以上の手取りがあるSさん。貯金ができたらピンサロは辞めるのかを聞くと、まさかの答えが返ってきた。
「っていうか、24歳で死のうと思ってるんだよね。見て、この傷。昨日お酒で記憶をなくして、どっかで転んでついた傷なんだけど。死因、これだなって思ってる。友達とバイバイして、車道にばーって飛び出して、はねられて死ぬんだなって」
彼女の言葉の真意はわからない。しかし、刹那的な生き方に憧れていることは伝わってくる。Sさんは現在23歳。あと1年でなぜ死のうと思っているのか。彼女は「間違ってたんだけどねー」と笑いながら答えた。
「カート・コバーンも、ジャニス・ジョプリンも有名なロックスターは24歳で死ぬって知って、それに憧れてたんです。でも、友達に聞いたら、24歳じゃなくて、27歳だったんだよね。でもまぁ24歳でいっかって」
あまり貯金しない理由も24歳で死にたいという願望に根ざしているのかもしれない。「老後のために2000万円貯金とかマジで意味わかんない。それで今の遊び我慢すんの無理じゃない?」
Sさんの言葉に共感する部分がないと言えば嘘になる。
「長生きする気ない。死にたいよね、早く。……でもさ、最近、子宮頸がんの検査引っかかったんだよね。病院行けって言われて」。「怖いよねー」と話すSさん。通知を受けた時はかなりショックだったのだという。
「内臓ってさ、見えないじゃん。でも、子宮って、触れんじゃん。なんかそういうのが怖い。そもそも引っかかると思ってなかったしさ。まだ婦人科には行っていないんだよね。テレビで百歳のおじいちゃんとかたまに出てくるけどさ。なんか、あんなのもう、生かされてるって感じじゃん。太く短くさ、生きたいし死にたいよね」
その日、治療費や病状について、Sさんはそれ以上口にしなかった。
<TEXT/渡良瀬ニュータウン>