浪費や投資のために借金が数十万円…アラサーが借金に手を出す事情
消費税の増税も迎えた今日、わが国では個人が抱える借金問題も依然として根深く、特に、若い世代はクレジットカードなどで気軽にキャッシングしてしまう傾向があります。借金は今後のキャリア形成や結婚などに様々な影響を与えるため、深刻な問題なのです。
ではなぜ若くして借金をしていまうのか? 浪費や、投資のために、借金を抱えてしまった若者2人に話を聞きました。
浪費が原因で徐々に膨れがる借金
最初に話を聞いた都内で内装業者として働く越智健斗さん(仮名・26歳)は、若年ながら借金に頭を悩ませる一人。「最初は軽い気持ちでキャッシングしたつもりだったのですが」と語る彼の借金歴は6年。気軽にできるキャッシングのせいで、段々と返済が滞り、現在の借り入れ残高は50万円を超えるほどに。
「最初は生活費の足しや軽い出費が必要な時などにちょくちょく借りていた程度だったのですが、気づいたら借金の合計額が50万円を超えていました。特に大きな買い物などをした覚えはないので、単純に浪費が原因です。外食を控えたり、趣味に使うお金を減らしてなんとか返済しようとしてますが毎日カツカツですよ」
借金のせいで結婚の話は遅々として進まず
都内で一人暮らしをする越智さんは、自らの生活費を切り崩しながら少しずつ借金の返済に勤しんでいるようです。家族からの支援は受けているのでしょうか。
「自分の借金問題を家族に打ち明けるつもりはありません。何かあって借金してしまったならまだしも、全部自分のせいですから。実は、最近、彼女からも結婚について相談されるのですが、今の状況ではどうにも……。借金がバレたくないので、いつも笑ってごまかしてますが、情けないったらないですよね」
多額ではないとはいえ、借金は借金。家族や恋人に頼らず、自身で解決する道を選んだ越智さん。早期返済のため、夜勤の仕事も始めたそうです。
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