接客や営業経験がそのまま生かせる「地味な起業」という仕事
気配りが成否を分ける「セミナー・イベント運営」
セミナーやイベントの運営をサポートする業務です。具体的には、サイトでセミナールームを調べて会場を予約するところから始まり、参加者のリスト作成、当日の受付、入金の管理、終了後の二次会のお店の予約、誘導など、とにかくセミナー・イベントに付随するいろいろなことを行います。
会社でイベントの運営や飲み会の幹事を体験した人なら、大体どんなことをすればよいのか経験的に理解しているはずです。こういうイベントごとって、やるべきことはいっぱいあります。たとえば、セミナー中に会場が暑そうなときはエアコンの設定温度を下げるとか。こういう細かい気配りが成否を分けます。当日会場に来なかった人に連絡をしたり、二次会の参加者から飲み代を徴収したりといった、ひとつひとつのサポートが大切です。
僕の場合、当初は数名程度が参加するようなセミナー運営をサポートしていたのですが、講師がどんどん著名になっていった結果、最終的には200人近くのセミナーを運営するまでになっていました。基本的な作業の流れは変わらないのですが、大きなセミナーを問題なく運営できた経験は自信になりました。講師の方と一緒に成長させて頂いたと思い、とても感謝しています。
■ セミナー・イベント運営
<報酬の目安>
セミナー受付:時給1000円程度~
セミナーのリマインド送信:時給1000円程度~
<まとめ>
① セミナー・イベントにはたくさんの仕事が発生する
② 会社で幹事をした経験が生きる
③ 大きなイベントを成功させると自信がつく
1日数時間でできる「秘書業務」
秘書業務とは、経営者、起業家などの下で、事務作業を担う仕事のことです。最近、この秘書の仕事を在宅で行う「在宅秘書」が増えていて、在宅秘書を募集するポータルサイトもありますね。
「自分で請求書や商品を送るなどの事務作業をしているけれど、なかなか手が回らない」「人を雇いたいけど、正社員というのはハードルが高い」という起業家と、「フルタイムは難しいけれど、子育てもある程度ラクになったから、融通の利く働き方をしたい」「子育てをしながら活躍できる仕事を探したい」という女性はたくさんいますから、在宅秘書という働き方が増えているのも当然です。
地味な起業でいう秘書業務も、この在宅秘書の働き方とほぼ同じです。秘書業務は、基本的に通勤する必要がなく、1日数時間といった単位で、在宅で仕事を行います。具体的な仕事は、電話やメールの対応、商品のや発送、資料作成、請求書や領収書などの作成、スケジュール管理など。つまり、これまでお話ししてきた作業をまとめて請け負っているようなイメージです。
僕自身の経験でいうと、ある店舗でDMやお礼状の発送作業を行ったことがあります。そのお店の経営者はマネジメントで忙しく、アルバイトのスタッフもお店の仕事で手一杯。顧客への発送業務にまで手が回りません。そこで僕が、お客さんの会員カードの情報をExcelで管理し、お礼状や年賀状、DMの発送を請け負っていました。
起業家の中には「たくさん名刺をもらうけど、全然管理できない」という人もいるので、名刺の情報管理なども需要があると思います。お礼状の文面や年賀状の文章を提案できると、さらに仕事をもらいやすくなります。
ところで、いうまでもないことですが、個人情報の取り扱いに問題があると法的な処罰を受けることになります。くれぐれも注意してくださいね。
■ 秘書業務
<報酬の目安>
顧客への未入金時の電話対応:時給1000円程度~
講座運営時のメールの送受信:時給1000円程度~
懇親会会場の予約:時給1000円程度~
経費精算書の作成:時給1000円程度~
社内カレンダーへのスケジュール登録:時給1000円程度~
コンサルティング予約受付システムの設定:時給1000円程度~
<まとめ>
① 在宅秘書の働き方が増えている
② 秘書業務とは地味な起業を総合した働き方
③ 社会人の基本的なスキルが最も役立つ