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都心のマンションと郊外の戸建て、資産性で選ぶならどっち?

暮らし

 アラサーともなれば、一度や二度はマイホームの購入が頭をよぎったことがあるのではないだろうか。しかし実際に検討段階に入ると様々な不安点が障壁となるはず。ローンはいくらで組むか、新築か中古か、そもそも場所をどうするか。

悩む男性

※画像はイメージです。(以下同じ)

 恐らく人生で一番高い買い物になるだけに慎重になることに越したことはないが、何を指針にして動けば良いかわからない……。そんな悩めるbizSPA!世代(25~30歳、年収400万~500万円を想定)に向けてお送りしたいのが当記事である。

 資産性のある中古物件やリノベーションの設計施工に特化した独自の不動産ノウハウが持ち味の「ゼロリノベ」で取締役を務めている一級建築士の西村一宏氏に、単身男性に向けた不動産購入の実践的なアドバイスを聞いた。第3回目(全5回)は「物件の場所選び」に関する知識を紹介する。

「資産性」を気にしすぎると本質を見失うかも

 一般的に不動産物件は立地によって価値が大きく左右する。誰でもマイホームは資産価値の高い物件を買いたいと思うのが本音だが、ずばり資産価値が期待できる地域はどこか?

「現時点(2019年10月)で言えるのは、都心の資産価値は下がっていないということ。さらに今後は上昇していく可能性もあるでしょう。とはいえ、自動車のIoT化や生活に必要なサービスのAI化などが進めば、住む場所は今以上に分散されていく可能性もあります。私が思うに、資産性にこだわるというのは投資家目線の考え方です。マイホームに関して言えば、自分の住みなれた場所であるとか、気に入った場所を第一に考えるべきではないでしょうか。

 そのためにも、無理のない予算で購入することが大事。都内の物件で将来的に資産価値が上がるかもしれないと皮算用して、強引に住宅ローンを組むことはおすすめしません。不動産探しの前に知っておくべき知識(第1回)でもお伝えしましたが、相場の上がり下がりは誰にもコントロールできないものなので」

馴染みのあるエリアを選ぶ傾向が

通勤ラッシュ

 職場が都心にある場合、郊外で住宅を買うとしたら、住めそうなボーダーラインは?

「その方のライフスタイルにもよるので、一概に具体的な地名を挙げるのは難しい。ただ、当社をご利用されるお客様に多い傾向としては、今も賃貸で住んでいる場所、あるいは以前に住んだことがるとか、よく遊びに行く地域など、自分がよく知っているエリアで住宅を買われる方がとても多いです」

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